石井ゆかり@筋トレのブログです。
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木と雪

これが11月で
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これが、今朝。
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あっというまに時間が過ぎていく。



こないだ
何年かぶりに、
数少ない友だちの一人に会った。


彼女は、
近所に木がたくさんあるような
緑のあるところに住まないとおちつかない
と言っていた。


私も今は、
まわりにけっこう木がある場所に住んでいるので
なるほど、
その気持ちはわかるような気がした。



彼女と私は中学からの幼なじみで
10代を北国で過ごした。
いまは、彼女は東京、私は京都に住んでいる。



話の中で、私はふと
「雪のあるとこに住みたいよ
雪が恋しいな」
と言った。


言ってから
しまった
と思った。


というのも
雪国で生まれ育った人の中には
あのシシュホスの苦役のような雪かきの体験から
雪を憎んでいる人も
少なくないのである。


雪が好き!
などというのは
雪が滅多に降らない地域に住む人間の戯言である


と思っている人が
決して
少なくないのである。



私ももちろん、
雪かきに呻吟したクチではある。
がっつり冬中、早朝からの重労働を強いられた。
しかし、実はそれほど、あの作業が嫌いではなかった。
喉元過ぎて熱さを忘れただけかもしれないのだが
たぶん
住んでいる頃から、
どうにも、雪が好きだったのだ。


すると彼女は
なんということもなしに
そうだね
と言った。
あの静けさがいいよね
というようなことを言った。


妙にうれしかった。


積もった雪は、音を吸うのである。
雪国の静謐は特別なものだ。


今年のセンター試験ではムーミンがとりあげられたそうで
話題になっていたが
ムーミン童話の世界にも
あの、雪の降る世界の静けさが満ちあふれているように思われる。


どちらかと言えば騒々しいキャラクターのミイでさえ
孤独と静けさを愛しているようなところがある。


どんなに騒いでも
雪がそれを吸い込んでしまうのだ。


あの静謐に、このところ不思議なくらい、憧れる。



歳のせいだろうか。。。




雪国に住む人々のなかには
雪で大きな実害を被った人も少なくない。
雪は美しいだけのものでなく
災害とごく近しいものだ。
ただ、
たとえば
津波で多くを奪われた人の中にも
海を憎めず、むしろ
海への愛を捨てられない人がたくさんいる。
堤防で海が見えなくなったことに
さびしさを感じる人も少なくないと聞く。


こまったものや、
自分を激しく傷つけたもの
自分から多くを奪ったものに対しても
私たちは、ある種の愛情を捨てられないところがある。


人の心は
とても不思議にできている。