石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

レッドタートルと、星と。


映画『レッドタートル』について長めのエッセイを寄稿した、
『熱風』9月号が届いた!

以下の書店さんで入手可能とのこと。
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/007496/


名古屋まで出て試写会を見て、
帰ってきて、
頭の中にもよもようずまくものが逃げないうちに!
と急いで書いて、依頼をくださったOさんに送ったところ、
Oさんは、電話をくださった。
そして
「もう少し星のことに触れて欲しい」
「星占いの目から見るとどうなのか」
というようなご意見をくれた。


最初の稿で星占いにほとんど触れなかったのは
媒体自体が星占いに関係ないから、ということもあったが
なにより、
この作品における星が
非常に特徴的なあらわれ方をしていたからだった。
特徴的、というか
いっそ「奇妙」だったのだ。


私はOさんに
「映画を見ていて、
この星では占えないなー・・と思ったんです、
だって実際の星空はこういうふうな見え方にならないですから」
と、ざっくり理由を答えた。
すると、Oさんは
「それ、そのことを書いてください!」
と言った。
そうか、なるほど
と思った。



「この星では占えない理由」
を書いてみた。
すると、もうひとつのテーマが胸に浮かんだ。
それは、「月」のことである。
この作品では、星と、月とが、どうも
扱いが違うような気がしていたのだ。
そのことを思い出した。


そこで
それについても書いた。
そしたら全体として
かなり気に入った仕上がりになった。


自分一人のアイデアだけで書いた、
とは言えなくなってしまったので
少し面目ない気がしたが
Oさんのおかげで、
自分でけっこう納得できるナカミになったのは
とてもありがたかった。
ひとと一緒に作る、ということも
アリなんだな、
というか
もしかしたら、
それこそが「学ぶべきこと」なのかもしれない
とも思った。


最近では
緊急時以外は、
あまり電話で話すということがなく
特に、文章の内容について電話でやりとり、
というのは私の仕事の中では
けっこう珍しいことだった。
もし、Oさんが電話ではなく、
メールでやりとりを完結していたとしたら
文章も、違った展開になっていたかもしれない。


レッドタートル』は
私としては、とても気に入った作品だった。
最近の映画はどうも
説明的というか
言葉であれこれ言い過ぎてるんじゃないかな
と思えるものが多い気がするが
この映画にはそういうことが一切ないので
安心してみていられる。
そして、
何も説明がないからこそ、
見た後で、話したいことがたくさん心に生まれる。
少なくとも私は
6000文字も書く気になったし
書いてないこともけっこうある(爆


言葉がたくさんあれば
言葉が生まれないけど
言葉が一切無ければ
言葉がたくさん生まれる。
書いた文字の言葉と、
声でやりとりする言葉は違う。
声の中から書き言葉が生まれることがあるし
書き言葉を読んだ声が
より、人の心に届くこともある。



コミュニケーションは、いつも
ちょっぴり皮肉だ。
でも、そこにはいつも
ひとりでは生み出せないなにかがある。