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石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

冬の花

寒いうちに咲く、不思議な桜。

近くに、こんな掲示があった。





自分たちのことを「粋人」と言い切ってしまっているのが
なんかおもしろいというか、愛らしい(笑
京都らしくて「強い」みたいな感じもする(笑


「茶人」という言い方がある。
「あの人は茶人だね」
みたいな言い方は、そういえば
関西で初めて耳にしたかもしれない。
粋人よりも茶人のほうが
ちょっと傾きが大きいというか
粋狂というか、物好きな感じがある。
「今日のあなたの格好は、粋ですねえ」
とはまだなんとか、言えるけど
「貴方は茶人ですね」というのは
たぶんカナリ失礼だろう。


どちらも他人が本人の前で言うような表現ではなく
本人のいないところで
「あの人は粋人だね」「茶人だね」など
感心したような感じで褒める言葉だ。
「茶人」のほうは、
ほめてるかどうかギリギリみたいな感じもする。
ともあれ
ほめ言葉ってむずかしい、なかなか少ない、
みたいな話があるけど
影で褒める言い方なら
けっこうある。
「品がある」とか「格が違う」とか
本人に向かって言ったらかえって失礼なようだけど
本人のいないところでは
人は人を
けっこう、褒めていたものなんじゃないかなと思う。



目上の人を褒めるのは失礼
という考え方がある。
褒めるというのは、
大人が子供を褒める
みたいに
高い所からやることだから
自分よりエライ人や高いとこにいる人を褒める
ということは
ありえない、というリクツだ。
高い所にいる人が立派でほめどころ満載なのは当たりまえで
それをわざわざ褒めるのは
相手を自分レベルに引き下げているのに等しい
ということになる。
たとえば、
英語教室の生徒が
ネイティブの英語の先生に向かって
「先生は英語が上手いですね」とほめる
みたいなことになってしまうわけだ。
どちらが目上か解らない場合は
私たちはとりあえず「へりくだる」(そうじゃないひともいるが)。
つまり、目上の相手も、対等な相手も、
面と向かって褒めないのが「礼儀」だったわけだ。
ゆえに、
面と向かって褒める言葉は少ないが
「本人がいないところで褒める」
言葉ならいっぱいある
ということなんだろう。
上の英語の先生の例にしたって
生徒同士が集まった場所で
「あの先生の英語って、きれいだよね、聞きやすい」
などと噂することはあり得る。


そう考えると
ネットがはびこって
「本人がいるのかいないのか判然としない状況」
が生まれた
というのは
なかなか大きな出来事なのかもしれない。
同じほめ言葉でも
「本人が目の前にいるか、いないか」
「本人が耳にする可能性がある前提か、ない前提か」
というので
使う言葉自体がかなりちがっていたわけなのに
その前提の境目が崩れるからだ。


たとえば、
レビュー
みたいな、人ではなくものを対象にして
「評論する」スタイルはすでに一般的になってきた。
「評論」「レビュー」は、かたちとしては
本人に向かって書いているわけではない。
でも、形はそうであっても
「本人にうけとってほしい」
という思いがミシミシ詰まった「レビュー」もよく見かける。
「評論」から「論戦」になるのは
「受けとってしまった」結果だろう。


そういう大上段に振りかぶる「評価」「評論」「レビュー」以外の、
もっとふだんの対話の言葉の中で
「本人に向けて書いたんじゃないけど
本人も見るかもしれないけど
でも本人は多分気づかないだろうけど
でもひょっとしたら偶然見るかもしれないけど
でもそれがいつかもわからないけど
みたいな前提の、ほめ言葉」
みたいなものが今後
発達するのだろうか。


辛いけど辛くない少し辛いラー油
みたいな言葉が
どんどん発達していくのだろうか(違



目上だろうが目下だろうがなんだろうが
褒められて嬉しくない人など
いないのだ。
もちろん、
的外れだったり、お世辞丸見えだったり
何のためにそう言ってるのか下心ダダモレだったりする「ほめ言葉」は
だれも嬉しくないだろう。
前述の例の如く
日本語が母語なのに「日本語上手ですね」みたいな褒め方も
「まあそうかもしれないけどさ・・・」
という気持ちになって
嬉しくはないだろう。
しかしそういう「ズレたほめ言葉」をのぞけば
褒められるということ自体は
老若のへだてなく
誰もが心のどこかで密かに望んでいることなんだろうと思う。
「ほめ言葉とかうれしがってんじゃねえよ!」
みたいなマッチョなのは
形だけなのだ。
チョッパーみたいに(←ワンピースのトナカイ



ならば
辛いけど辛くない少し辛いラー油
みたいなほめ言葉(意味不明)
が発達して
上下の別なく心からほめあえる世の中になるなら
それは
いいよね・・・・(うっとり
とか
妄想するのだった。

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アリーヤでこんなかわいいのあるんだ!
という自分メモ。
https://www.youtube.com/watch?v=vDbvjqRuMTA