読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

ソリッドステイトサバイバー


このあいだ
テレビで
「イタリアのある村に伝わる
古い占いのやり方」
として紹介されていた方法が
すごかった。



それは
高温でどろどろに溶かした金属を
水に流しいれて、
金属が固まった形を見て
先行きを占う
というものであった。


たとえば、斜めの階段みたいに見えるのは
「上がっていってるから縁起がいい、うまくいく」
みたいに占うらしい。


トルコのコーヒー占い
(飲み終わったコーヒーカップをソーサーにひっくりかえして
のこりかすの流れた軌跡を読んで占う)
とか
大昔の亀の甲羅を焼いて
日々の形で吉凶を占う亀甲占いとか
そういうのに似ているが


しかし
なんかこう


あぶないよ!!!!


と思った。



この占いを代々継承しているおうちがあって
そこの息子は、母が占うときには
「あぶないから近づいてはいけません、
沸騰した水が飛び散ってやけどするから」
と言われたらしい。


あたりまえだ。



しかし
占いの結果が
「固まって出てくる、そして、手に持てる」
というのはおもしろい。
ありそうで、ない。
コーヒーカップは洗ってしまうだろうし
焼いた亀の甲羅は、、、どうするのか知らないけど
たぶん、どこかでは処分するだろう。
筮竹とかタロットはばらしてしまうし
水晶の中の像は消えてしまうし
星にはさわれないし、動いて行ってしまうし
おみくじなども、神社の木の枝に結び付けたりして
「いつか消え去る」ものだ。
手相や人相は消え去りはしないけれど、
変わっていってしまうし
そもそも、「占う瞬間に造形する」わけではない。
そこで生まれ出た「結果」を
手に持ったり触ったりあっちこっちから眺めたりできる
なんて
じつにおもしろいではないか。
手の中に、重みをもった運命が生まれたようではないか。
運命に直に触っているみたいではないか。


さらに言えば
「金属でできた運命」は
行動次第で未来は変えられますよ
なんて
簡単に言えなさそうで
だいぶコワイ気もする(汗



もちろん、
使った金属は再度溶かして
何度も使うのかもしれない。
だとすれば
「固形の占い」も
それほどソリッドなものとはいえない、か。。。


その番組では、
その占いの厳密なやり方は説明してくれなかったのだが
たとえば
占いたいことがある人は、
溶かしてもいい金属のものを持参して
それを溶かして占う
占い結果は持ち帰ってよい
というような占いだったらおもしろいな、、、
と思った。
スプーンとか、銀の食器なんかを持ってきて
それで占ってもらうのである。
何を持ってくるか
からすでに占いが始まっていて
面白い。


占いは
その道具を
なにかしらのかたちで
「自分」
と結びつける。
易はそうでもないかもしれないけど
自分が生まれた日とか、その瞬間の星とか
手とか顔とか、
おみくじなんかは自分でがしゃがしゃやって取り出すし
タロットでも、山を三つに分けて
その一つをクライアントが選んだりする。
どこかに「自分」が入っている。
他人にぜーんぶお任せで、遠隔で
自分の情報を一つも出さずに占ってもらう
というのは
たぶん
無理なんじゃないかと思う。
どんなに小さくてもいいから
自分のかけらを占いの道具やプロセスに投げ込んで
そこで、答えが出てくる。
おまじないなんかでも
髪の毛なんかをよく使う。
たいていのおまじないは
人にやってもらうわけにはいかない。
自分の手でやる。



人間のかけらを外の世界のなにかにぶつけて、
出てくる音。
自分と「世界」のつながる場所を
私たちの心はいつも、探している。




      • -

とつぜんですが
明日の朝6時からの
http://fm-kyoto.jp/timetable/program/hats_up_1/
こちらのラジオ番組
何かあるかもしれないらしいので
ご興味の向きはぜひ。



あと
「青い鳥の本」シリーズでおなじみ、
画家の沙羅さんの展覧会が都内で開催されるそうだ。
「くだもののにおいのする日」原画展
こちらもぜひ。