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石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

感触


バスに乗って
窓から外を眺めていたら
おじさんが犬を連れて歩いているのが見えた。
犬はまっ白なプードル、大きなプードルである。
こういうやつ↓
http://harmony11.exblog.jp/15319638


プードルはおじさんについて、
おりこうにごきげんよく、
とことこあるいていたのだが
ふとたちどまり、
歩道の脇に走っている溝をのぞきこんだ。


そして、
「あっ!」というかんじになり
おじさんの顔を
「みてみて!あれ!」
という感じで見上げて、
さらに溝を見つめた。



犬に促されるように溝をのぞいたおじさんはしかし
「ふふん」
というようなそっけない反応であった。
特に意に介したふうもなく、
プードルをひいてそのまま、どんどん歩いて行く。
プードルのほうは大興奮で
「あれ!ねえ!あれ!!ねえねえ!!」

おじさんをびょんびょん見上げては後ろを振り返り
を繰り返しつつ、
ずるずるとおじさんに連れられていくのだった。


その様子はまるで
人間の三歳くらいの男の子が何かを見つけてお父さんに盛んにアピールしている
というのにそっくりだった。


プードルって
あんなに表情豊かなものなんだな、、、、
しかし
あのプードルはいったい
なににあんなに大興奮してたんだろう、、、




すれちがいざまに車窓から
よく注意して見ていたところ
側溝に
白っぽいネコがいた。


なるほど・・・・


犬大興奮!
の理由がわかり
「あはーん」みたいなかんじで(欧米っぽいアレ
顔が勝手に
にやにやした(なぜだ





しかし
「理由がわかった」
つもりになったのだが
ほんとうのところはよくわからない。
プードルの、あの大興奮は一体
どういう心持ちだったのだろう。。
めずらしかったのか、うれしかったのか
おもしろかったのか、闘争心が湧いたのか。。。



昔、犬を飼っていたけれど
犬が他の生き物に興味を持って近づいて行くのを見て
それが嬉しいのか、怒っているのか、驚いてるのか
よくわかっていなかったな、、と思った。
近づきたがっているのはわかったが
それがどういう思いなのかは
適当に想像していただけだった。


わかってるつもりで
なんにもわからなかったのだ。



はなしができたら
きいてみたいが
それができない。



たぶん
専門家や研究家には
「これは喜んでいるんですよ」
みたいにわかるのかもしれないが
その「気持ち」の感触が
人間が何かを喜ぶときの気持ちの感じと同じなのかどうか、
そこのところはきっと
絶対にわからないんじゃなかろうか。



よく見ているものなのに
近くにいたものなのに。
究極には「わからない」のだ。


こんな記事なども。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52178968.html

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本を出版して
読者の方からありがたくも
「おもしろかったです」
といったご感想を頂くと
おもわず
「そんなにおもしろかったかな(どれどれ)」と
自分の本をちょっと読んでしまうことがある。



それで
「なるほど、たしかにちょっとおもしろいな」
と思うときと
「なんでこんなふうに書いたんだろ、、
もうちょっとこう直すべきでは・・・
っていうかあんまりおもしろくないな(涙)」
って思うときとがある。



もちろん
内容を忘れてしまっている
というわけではない。
なんというか
何度も読んだ本で、ナカミをすっかり解っていても
あえて読み返すことがある。
そういう感じ・・・・・
ともちょっとちがう・・・・か・・・・・・



そんな
著者です(どんなだ