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石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

仕事


いまさっき(ほんとにさっき)、
東京・新宿コニカミノルタプラザにて開催中(12/15まで)の、吉田亮人さんの展覧会に行ってきた。
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014december/gallery_b_141206.html
10:30〜19:00(最終日は15:00まで)


吉田亮人さんとは、例の闇鍋インタビューで、
主に奥さんのブッコミ一発で人生を一変させ、読者の皆様の度肝を抜いた、
あの吉田さんである。


第七回 闇鍋インタビュー
http://www.mishimaga.com/yaminabe/024.html
http://www.mishimaga.com/yaminabe/025.html
http://www.mishimaga.com/yaminabe/026.html



こちらは、会場で販売されている写真集。

会期中、ほぼほぼ在廊されているということなので、
お願いすればサインをもらえる、かも。




今回は、吉田さんがバングラデシュに赴いて撮影した写真作品が展示されている。
キレのよい、がっしりした、
あたたかみとユーモアの感じられる作品群だった。
なにより、はたらく人々の体が美しい。
仕事をすることで作られた体。
なぜ、人間は人間の体を美しいと感じるのだろう。
生殖活動に必要だから、
と言ってしまえばそれまでかもしれないが
それでも
人が人に対して感じる「美しい」という感覚には
なにか謎めいたところがある。



「表現」は、自分の見たこと思ったことをつたえるわけで
事実上、製作者から受け手への一方通行である。
ゆえに、「作者の言いたいこと」「作者の表現したいこと」が
ぐいぐい前面に押し出してきて、
叫ぶようだったり、泣いているようだったりすることもある。
見るものを圧倒したり、時に、ちょっと突き放したりすることもある。


吉田さんの作品は、そういう言い方をするなら、
何かを穏やかに聞かれているような、
といって、答えなくてもうなずいてもらえているような
やわらかい近さがある。
日本に生まれてすんでいる私からすれば
バングラディシュは決して「近い」場所ではないのに
そこに、不思議な近さが感じられる。




会場入り口で写真集を買えるのだが
この写真集のつくりがすこぶる、かっこいい。
装丁は矢萩多聞さん。
大判で、写真集によくあるつるつるぴかぴかした紙ではなく、
ぽくぽくざらざらした、鉛筆で書きやすいような、
少し厚手の紙に刷られている。
表紙もぽくぽくざらざらしている。
これは、今回の作品「レンガ工場」の、
レンガの質感をそこに表現したかったからそうした、とのことだった。

ノンブル(ページ番号)までかっこいい。


吉田さんにナカミをちょっとだけご紹介してもよろしいでしょうかと確認して
ご了承いただいたので、ちょっとだけ。

こちらは、作品群の中ではあまり多くない「肖像」的な作品。



表紙はこんなふうに開かれ、
内側に連写作品が掲載されている。


じつはこれ、
http://ysdaki.exblog.jp/20464516/
こんな形で製本されている。
(200部のみだそうです、お早めに!!)



吉田さんは、レンガを作るという「人間の仕事」をうつしだす。
それが吉田さんの「仕事」だ。
矢萩多聞さんの「装丁」もまた、仕事だ。
それを製本したたくさんの人の手も、仕事をした。


仕事が、めぐりめぐる。