石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

美しい本。


拙著「星の交差点」でお世話になった装幀家・坂川栄治さんのフェア、
「本の顔/私の顔」
http://tsite.jp/daikanyama/event/003049.html

すげーいいところに置いて頂いてしまっている!




最初の本「星読み」(今は「星読み+」)が世に出たとき、
既に「電子書籍」の風がふきつつあった。
「星読み」は、ダイアリーとの連携の意味もあり、
紙の本での「ハンドブックとしての機能」が重要だったが
同時に、デジタルにもフィットする内容だった。
で、すぐに「モバイル・星読み」へとつながった。


そのあと
「12星座」や「12星座シリーズ」、「青い鳥の本」シリーズなど
どんどん本を出す機会を頂いていったが
そのたびに考えたのが
「紙の本にする意味はあるか」
というテーマだった。
これはなぜ、紙にする必要があるのか。
デジタルじゃダメなのか。
その理由は何か。


明確な答えが出るわけではなかったが
いつも、それをスタートラインにした結果
とてもきれいな本ができあがった。
「ものとして持っていたい本」
「ものとして欲しいと思える本」
を目指して、作って頂いてきた。




今月また2冊(というか3冊)
うつくしい本が出る。

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1つめは
松尾たいこさんの「えこよみ」のイラストとのコラボ本、
二十四節気の書き下ろしエッセイ「ひかりの暦」だ。
暦の本というと、たいていは「歳時記」のように
その季節の植物や旬の食べものなどを描写して
「季節って味わい深い」みたいな内容が多いように思う。
でも、私にはそんなことは書けない。
五感が鈍いし、あまり外に出ないで生活しているし
植物を育ててもなぜかすぐ枯れてしまう--;)

私が何を書いたかというと
「そのときどんな気持ちか」
ということである。


季節は意外と、人間の喜怒哀楽と繋がっている。
これは「天気が良いと心が晴れ晴れする」みたいなことではなくて
もっと別のことだ。
たとえば「みんな桜を喜ぶけど、私は気持ち悪くて嫌い」みたいな人がいたり、
夏は明るい太陽の季節なのに、なぜか怪談が好まれたり、
みたいなことがある。
そういう、人間の(というか私自身の)心の中にある季節、を考えてみた。


季節のことを考えていると
なぜか「人生」のことを考えるようになるのも面白い。
春は若々しく、冬は老成している。
1日の時間も又、季節であり、人生だ。
朝は初々しく、昼は青年期のように活性化していて、
夕方に老い、真夜中に一度死ぬ。
そして、朝にふたたび、よみがえる。
朝昼晩、春夏秋冬、生まれてから死ぬまで。
1つのサイクルを生き、一度死に、またサイクルが蘇る。
私たちは人生の中で死と再生を何度も繰り返している。
そういうことを、考えたエッセイになった。

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もう1つは、
「愛する人に。」の新装板と
その続編、「愛する力。」だ。
この2冊は、イラストレーターの西淑さんにカバーをお願いした。
めちゃめちゃかっこいい本になった。
2つで1セット、ころんとしてとてもかわいい。


愛する人に。」 http://www.amazon.co.jp/dp/4344815130
は、5年前に刊行された、石井ゆかりの「恋愛本」だ。
恋愛本はふつう、「恋愛の達人」みたいな人が書くものだろうと思うが、
これはそうではない(爆
恋のハウツーなんか一切書いていないのだが
時間をかけて静かに売れ続け、刷りを重ねた。

このたび編集者の齋藤さんから
「続編を出しましょう!」
と声をかけて頂き、
その流れの中で、装幀を一新することになった。
「夢を読む」でイラストをお願いした西さんの絵がいい、
と思っていたので、齋藤さんに提案してみたら
お忙しい中、西さんは引き受けて下さった(感涙


愛する人に。」は完全な恋愛本だったが、
「愛する力。」は、もうちょっとテーマが広くなっている。
たとえば「さびしがりや」とか「病気のこと」とか、「傷つく」とか
そんな、一般的なテーマを盛り込んだ。
このブログからもってきたテーマも多いが、大幅に改稿・加筆した。


2冊のカバーの絵柄は、
実は、繋がっている。
並べると繋がる、というような物理的なアレではないので
是非、お手にとってご覧いただきたい。



愛する人に。」には
本当にたくさんのご感想を頂いた。
その中に
「いつか、娘が大きくなったとき
恋に悩むことがあったら、これを贈りたい」
というものがあった。
胸が痛くなるくらい嬉しかった。

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どちらも「占いの本」ではないが、
占いの場から生まれている部分もある。
二十四節気は、星占いの12星座と密接な関係にあるし
愛する人に。」「愛する力。」は
読者の皆様からいただいたメッセージを発端としている。



世の中には、
学問を書いた本があり、
物語を書いた本があり、
歴史を書いた本があり、
風景を描いた本があり、
情報を書いた本があり、
方法を書いた本があり、
人生を書いた本がある。
私の本は何を書いているだろう、と思ったとき
どうも、私は「感情」のことを書いてるのではないか
ということに思いが至った。
占いの文章も、けっきょくのところは
そういうことなのだろう。


感情は誰の心にもある。
でも、これほど難しいものもない。
感情に振り回されないのが正しいこと、と考える人もいる。
でも、感情でなければ救えないものもある。


私の本を読んで下さった皆さんが
自分の「感情」を新たに発見して下さるようなことがもし、あるとするなら
これ以上に嬉しいことはない。

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みなさま
どうぞよろしくお願いいたします!