石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

会津若松へ、そしてたまプラーザへ。


13日は会津若松の本のイベント「Book!Book!AIZU」に参加してきた。
http://bookbookaizu.info/


東京の「わめぞ」、仙台の「火星の庭」、新潟の北書店
合同で本屋さんをする「セレクト・ブック・シェルフ」にお邪魔して
売り子件サインをする著者、というのをやったのであった。


駐車場の隅っこにある、
不思議な半分ガラス張りの建物(←以前お花屋さんだったそうだ。@hidsuki さんありがとうございます!)に
本棚を設置して本を並べると
いきなり本屋さんができあがった。すごい。


北書店の佐藤さんに「行きません?」と気軽に言われて
「翌日、たまプラーザで一席やるので、前日に寄りますね」
という具合に引き受けたのだが
佐藤さんと火星の庭の前野さん以外は知る人とてない、アウェイの状態。
でも、準備中の会場に入るとすぐ、
辻恵子さんが声をかけてくださって
ずっとおしゃべりしてくださったので
ちょっと安心した。



福島はさすがにひんやりしていたけれど
たくさんのお客様がいらしてくださった。
私はちょっとやばいレベルで計算ができないので
最初は消費税をいちいち佐藤さんに聞かなきゃいけなくて焦ったが
「スリップ(本にはさんであるあの紙)の上のとこに書いてある」
と教わってほっとした。
なるほど、みんな同じとこに書いてある。
あとは電卓に頼ればよい。


しかし。
私はかなりまずいレベルで不器用なので
ブックカバーを掛けるのにおそろしく手間取った。
本屋さんで書店員さんがぱぱぱっとやるあれは
思ったより遙かに難しいのだった。
たくさん待って頂いた皆様
すみませんでした--;)


会場には次から次へとお客様がいらして、
つねに人が動いている空間となっていた。
本棚を熱心に見つめるお客様…そしておれ(爆
合間を見て忍者のようにすばやく、
4冊ほどゲットした。


そのうちの2冊。


これをツイッターにアップしたら、
「石井さんはふだん、本をどんなふうに選ぶのですか?」
というようなご質問を頂いた。
そのこたえは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130713-00002481-davinci-ent
ここに書いた。


さすがに、全国的に名高い本屋さんたちだけあって
その手になる本棚はすごい。
本が輝いている。
刺さる背表紙ばかり。
レジにお客さんがやってきて、
お買い上げ頂いた本をみるたびに
「あっ、それいいな!」「ずるい!」
と心の中で呟いた。
ときどき、心の中からはみ出て声に出てしまった(すみません
私が4冊で済んだのは、ひとえに
終了後すぐに東京に移動だし、小さい鞄で来てるしで
荷物を増やせないという事情があったせいである。


この「本棚」ということに気がついたのはそれこそ
上の北光社の前を通ったときだったと思う。
どういうふうに本が選ばれ、並んでいるか、で
自分の読書行動のようなものが、変わるのだ。


たとえば、大人になるに従って、
純粋な「友達」に出会う機会は、減っていくことが多いと思う。
大人になってからもたくさん友達を作る人もいるけれど、
そうじゃないことのほうが多いだろう。
半ば強制的に学校に通わされていたとき、
私たちはたくさんの同級生や先輩後輩や先生と接し、
否応なく様々な個性に「出会わされて」きた。
いじめられたりしていやなこともあったが
なににせよ「出会わされる」。
そういう場所から離れると
日常的に「人と出会う」ことが、とたんに難しくなる。
恋に落ちることさえ、難しくなる。
合コンや婚活パーティーのような「専用の場」が設けられる由縁だ。
自分から単身「出会いにいく」ことなど、相当むずかしいのだ。


私たちは「自分が選んでいるのだから、どこに行っても同じだ」と考える。
でも、実際はそうではない。
確かに選んでいるのは自分だけれど
重要なのは選択肢だ。
クラス替えのとき、私たちはドキドキして
目を皿のようにしてクラスメートの名簿を見た。
ある本屋さんに行くということは
あるクラスに編入されるということに似ている。
学校にいる生徒全員と近づきになれることがないのと同じく、
全ての本を視野に入れ、意識にのぼらせることはできない。
学校では、クラスという小さく切り取られた範囲の中で
親しくできる相手を見つけようとするわけだが
その中に、友達になり得る人物は、1人もいないかもしれないし、
数人もいる場合もある。
この「クラス」を作ってくれるのが、書店さんである。
もし、先生ではなく子供達が自分でクラスを作ったらどうなるだろう。
たぶん、既に仲良しの友達同士でしか
集まりようがないのではなかろうか。



開店している時間、ずっと、
佐藤さんは棚の本を入れ換えたり並べ替えたりして
ふわふわと動いていた。
平積みした本が売れて段差がなくなると
ほとんど無意識に、ぽんと「山の頂上」をつくって
またぱっとどこかへ行ってしまう。
「本を出し入れしているから、
棚を掃除しなければならないほどに埃が溜まることはない」
といつか、佐藤さんがいっていたのを思いだした。


選ぶことを他者、つまり書店さんに託すことによって
自分の選択肢が増やされる。
そういう拡張を、データの解析や予測で、
いつか計算しきることができるのだろうか?
それはわからないけれど
少なくとも今は
ネットショップで買うということと
書店に行って本を買うということは
全く違うことだという気がする。
ある本を検索すれば
「この本を買った人はこんな本も買っています」
のところには、いつも似たような本が並ぶしかない。
佐藤さんのお店では
本棚の中の景色が、生き物のように動いていく。


私の本もほんとにたくさん買って頂いた。ありがたい。
地元の方はもちろん、
山形や九州など、遠くからいらした方もいて、
「場」って不思議だなあ、と思った。
どこかからか集まってきて、
その場所にほんのひとときを過ごして、
それの積み重ねで
人の一生はできあがっているのだなあ、と思った。
それらは、別にドラマティックというわけではないんだけど
でも、どこにも行かないときに想像しているよりはずっとゆたかで、
たくさんの物語を含む「動き」だ。



特製ブックカバー。かっこいい。
オイラの名前も入れてもらっている。えへ。



出動してくれた会津若松ゆるキャラ、ムーサムライ。
車の窓から乗り出したこどもたちが、
一生懸命手を振っていた。
こどもってなんでこういうのがすきなのだろう!
私もこどものときはこういうのがすきだったんだろうか。。
おぼえてない。


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で。
夜に新幹線で移動し、
翌日は、初めて降り立つたまプラーザ。


東急セミナーBEたまプラーザさんで、
170人の参加者の皆様を前にしてお話する企画。
今まででいちばんキャパの大きい会場ではないかとおもわれる。
90分という長めの時間で、
大丈夫かなと心配だったのだが
夢中で話しているうち、
あっというまに終わってしまった。
あとで、お客様にもそう言って頂いて、安心した。


ずっと以前、四ッ谷でやったときに聴きに来てくださった
という方がいらした。
あの頃よりずっと話すのがうまくなった
と言って頂いた。
あの頃ははじまるとき、
いつも緊張で手が震えて困ったのを思い出した。
その方は
「修行してきましたもんね」
と笑ってくださった。
「荒行をつまさしていただきました」
と思わず、口から出た。
「荒行」というのは、苦しい修行、という意味で言ったのではない。
荒っぽい、下手な「レクチャー」に足を運んでくださった皆さんが、
私を訓練してくれたのだった。
一般的に言って、話すのがうまいとはとても言えない。
でも、あの頃よりは確かに、ずっとマシになった。とにかく、ふるえなくなった。
それは、ここに来てくださる皆様のおかげなのだ、と
心から思った。


終わった後に、ご希望の方に本をサインする、という形だったのだが
これがかなり時間がかかってしまって、申し訳なかった。。
15:40にレクチャーを終えて、
そこからサインを初めて、最後の方まで書ききったところで、18時近かった。
レクチャーより長い(爆
お待たせしてしまった皆様、ほんとにすみませんでした。。

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会津若松、そしてたまプラーザ、
お越しくださった皆様、本当にありがとうございました!!
とても親切にして頂いて、うれしかったです!


そして、スタッフの皆様、
ほんとにありがとうございました!




明日から東京で4連戦。
頑張ります!