石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

復活。



星栞+展、最終日の朝。



10/5、6と最後の2日間、
新潟の蔵織さんに滞在し、展覧会に来てくださった皆様にお会いした。
ほんとにたくさんの方が来てくださった。
蔵織は「家」なので、会場「全体」を見渡すことはできない。
でも、一日中、各部屋にお客様が滞在している気配がずっとしていた。


蔵織さんの時間はゆっくり流れていて
畳の上に座布団を敷いて、お客様としばし雑談することができる。
皆さんいろんなお話をして下さった。


教育関係のお仕事に携わっている方お二人から
お話を聞くことが重なった。
それぞれ別の場だけれども、
色々な問題の中にいる子供達に関わっていらっしゃる方々だった。


突然、「物理的に閉じこもってしまう」子がいて、
その方は、その子に「待ってるからね」と外から声をかけたのだそうだ。
ムリヤリ引きずり出すのでもなく、
無視するのでもない。
ただ「待っているからね」と言うこと。
それで、ちゃんと待っている、ということ。
その方は、
「待っているということと、心配な気持ちとは、べつのことです」
と言った。
心配するというのは、自分の気持ち、感情だ。
「待つ」というのは、意志であり、行動でもある。
感情は、変えられないが、
行動は、考えて自分で決めることができる。
なるほど、と思った。



別の方のお話。
暴言や怒りでも、ぶつけてくれた方がいい、
それはつまり、そういうかたちでも、
わずかにでも、心を開いてくれたということだから。
おりこうさんにして、大人の言うことをよくきいて
いいこにしている子の方が、実は大変なことになっていることもある、
それは、いわば、閉じている状態なのだ、
ということを話していただいた。


私は、自分の個人的な過去のこと、
それから、ニンニの話を思い出した。
姿が見えなくなってしまった女の子、
怒りの叫びとともにとりもどした顔。


それでも、暴言をぶつけられれば当然、傷つきます、
とその方は言った。
自分はどちらかと言えば傷つきやすい方だし、
罵倒されたり怒りをぶつけられたりすればイヤだし苦しい、
でも、傷つくことがなければ、
解らないこともたくさんある。
傷つかなければ、本当には、わからない。
だから、傷つくことが、大事なのです。
傷つくことは悪いことと思われているし
今は、みんななんでも「いいか、わるいか」でしか捉えないようなところがあるけれど、
本当にだいじなのは、いいかわるいかをきめることではなくて、
いいともわるいともつかない、そのグレーな中に
大事なものがあります。
そんなようなことを、その方は話して下さったと記憶している。


それはそうだ、と思った。
激しい怒りや理不尽、痛みや、
床の底が抜けてしまうような無力感や、
そんなものを感じたときに初めて
本当にものを考えることになる。
安楽なときには
痛烈にものを考えるようなことは、しないものだろう。
その必要が無い。


とはいえ
そうした傷を負うことを前提として働くことや
叫びあげるような形でなければ心を見せることもできない環境で育つことは
文字通り、命のやりとりのような
真剣勝負のようなことなのだろう。


でも
その方は「大変(な仕事)とは、言いたくない」とおっしゃった。
私もなぜか「大変なお仕事ですね」と言うのは、ためらわれた。
そのお仕事全体を「大変な仕事」とひとくくりにしてしまうと
その「ナカミ」の多様さやダイナミックさが
見失われるような気がした。
それに
それらは、決して「人ごと」ではなくて
ごく身近に、自分の中にも、
どこにでもあることでもある、とも、思った。
それらは「異常な、どこか別世界のこと」ではないのだ。
ただ、みつけにくいのだ。
自分自身のことであってさえも。



山口さんの奥さんが
スタッフみんなの分、お昼を用意して下さった。

むすびや百さんのお弁当。おいしかった。

これを作った人は、ももちゃん、とみんなから呼ばれている。
ももちゃんとは、新潟に行くと、時々雑談をする。


会場には、
蔵織スタッフの水上さんが活けてくれた金木犀の香りがずっと溢れていた。
終了間際、その香りの中で、ももちゃんと
「蚊にさされた?」
「うん、かゆい(手首)」 ←私
みたいな立ち話をした。



終了後、蔵織では別の、日本画教室の集まりが開かれていたので
奥の方に新しい賑やかな雰囲気を感じながら、
やまちゃん夫妻と会場を後にした。




いらしてくださったみなさま、
手伝ってくださった皆様、
スタッフの皆様、
本当!!!!に、ありがとうございました!!!!!


      • -


で。


その夜は一泊して、
翌日は宿で少し原稿を書いて、北書店に立ち寄ってから飛行機で帰ろう…
と思っていたのだが


ホテルでの真夜中。
突然、目がさめた。
吐き気がする。
どうも、お腹を壊したらしい。
しばらく嘔吐と下痢が続いて、
身体の中が空っぽになった。

小康状態となり、2時間ほど寝て、
明るくなって再度目を覚ますと
そこで(これはほんとに不思議だったのだが)
ぽちっ
とスイッチを入れたかの如く、
ざわーーーーっ!!
と寒気が来たのである。


熱だこれは
やばい



直観した。
お腹は相変わらずぐるぐる呻っている。
吐き気寸前のきもちわるさが胸元によどんでいる。


あかん
これはあかんやつや


と思った(なぜ関西弁


どうしよう
しばらく寝てようか
しかし
これは確実に悪化しそうに思われる。
2,3時間寝て治るシロモノではなさそうだ。
身体の節々が痛い。
近くの病院で注射でも一本ぶっこんでもらって
落ち着いてから帰ろうか…
それとも…


ベッドのなかでしばらく唸りながら逡巡していたが
ちょっと、動いてみるか
と思い
動いてみた。


あ、まだけっこう動けるじゃん
今から空港に向かえば
すぐ、朝の便にのれるじゃん
これから悪化するとなれば
動けるうちにうごいたほうがいいかもよ


と考えがまとまり
節々の痛みをこらえながら
のろのろとパッキングを始めた。



どうにか準備完了し
フロントで息も絶え絶えにチェックアウトし
タクシーに乗り込んだ。


「お急ぎでらっしゃるんですか」
「朝、バタバタしてらしたんですか」
と運転手さんに聞かれて
むしろのたのた出てきた私は
ああ
今おれ
熱でハアハア息が上がっているのか…
と気がついた。
「いえ、ちょっと風邪引いたみたいで、熱があるんです、
ほんとは夕方帰ろうと思ってたんですが
動けるうちに、早めに帰ろうと思って…」
と言うと
「ついたら起こしますから、寝てて大丈夫ですよ」
と言ってくれた。
弱っているときは
人の優しさが
身に染みる(涙


空港に着くと
すぐにカウンターに向かい
予約していた便を変更してもらった。
自分ではふつうにしているつもりなのだが
カウンターのお兄さんも
「もしかしてすごくお急ぎですか?」
「走ってきました?」
みたいな反応なので
少し心配になってきた。
そんなにあからさまに様子が変なのかおれは。


もし、具合が悪いことがバレたら
飛行機に乗せてもらえないんじゃなかろうか。
「熱がある方はご搭乗頂けません」とかなったりして
もしかしてあの保安検査場は熱も感知するようになってて
37度以上の人は引っかかる仕様だったりして。
だって具合が悪いやつなんか乗せたら
「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか」
みたくなるかもしれないもんな…
どうしよう
こまった(以上、妄想)



頭の中でぐるぐる考えて
スマホgoogleをひらき
検索窓に
「飛行機 ぐ」
と入力したら
「飛行機 具合悪い」
が自動的に出てきた。
みんな苦労してるんだな…(涙
と、不思議な連帯感を感じつつ検索結果を見ると
「飛行機に乗って具合が悪くなったらどうすればいいのでしょう?」
というのばっかりがずらっと並んだ。


ちがう!!!
おれがしりたいのは
「飛行機に乗る前に、既に充分以上に具合が悪かったら、
そもそも、乗れるのかどうか」だ!!!



私はグーグル先生に頼るのをあきらめた。
そして
できるだけ元気なふりをすることにした。


すると意外なことに
だんだん、
体調が落ち着いてきた。


そうか
病は気から
っていうもんな。
なるほど
元気なふりをすれば
元気になるのか…。


熱も次第に落ち着き、
吐き気もおさまっていて
お腹は不気味な気配を発しつつも、小康状態。
これはいけるかも。


生まれて初めて、
窓側があいてるのに「通路側」を指定しなければならない悲しみを噛みしめながら
私は飛行機に乗り
何事もなく空港に降り、リムジンバスもクリアした。


そして家に着いたとたん
どっと熱が出て、
最悪の状態が訪れ
布団の中で身動きできなくなった。



なんだ
これ。


うなされながらよく考えてみたら
そういや、タクシーに乗る前に
ホテルで乗り物酔いを止める薬を飲んだことを思い出した。
もしかして
あれで諸症状がとまっていたのだろうか?
そしていま薬が切れて
症状が出たということなのか。


しかし
酔い止めって
風邪の吐き気やお腹のアレや熱までとめてくれるんだろうか…



謎は
深まるばかり。



1日半ほど寝込んで、どうやら仕事を再開できたが
どうやってこの1日半の遅れを取り戻すか
考えることを
棚に上げている(だめ、ぜったい


しかし
私はあまりお腹に来る風邪を引いたことがない。
そもそも、風邪ならこんなに早く復活できそうもない気がする。
なんか、疲れてたのかな…
と思い
寄る年波を感じた。


もう40にならんとすなんだから
生活の仕方とか、仕事のリズムとか
考えなくちゃなあ

(少しだけ)反省した。


季節の変わり目
皆様も
ご自愛下さいね。




会津までには
バッチリ元気になっておくつもりです。
首洗って待って…じゃない、
皆様、お目にかかれるのを楽しみにしております!!

      • -


あとで調べたら
http://www.jal.co.jp/health/before/health/unfit.html
こんなのがあった。


更に調べたら、
症状から言って「急性胃腸炎」のようでした。
まろまろさん、ご指摘ありがとうございます!