石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

ほんとに「童話」なのか、ムーミン。という問いから生まれた企画。


トーベ・ヤンソンと、弟のラッセ(ラルス)・ヤンソン監修により制作されたムーミンのアニメ
楽しいムーミン一家」。
なんと、104話もあるのだ。
すでに全話収録のDVDボックスは発売されているのだが、
そこからテーマ別に25話だけ選んで、
拙いながら私が解説(?)をつけたセレクションDVDがリリースされる。
http://www.hihirecords.com/moomin/
リリース日は、8月9日。原作者トーベの、誕生日である。ゆえに獅子座である。
ちなみに、8月9日は「ムーミンの日」となっている。
http://www.moomin.co.jp/moominday.html





「セレクションを作りたいので、
選ぶのと、解説ブックレットの執筆をして下さい」
という依頼を頂き、
渋谷のビクターのオフィスまでうかがって(ザッパラスのはす向かいでちょっとびっくりした)
担当の久保さんと話をした。
私はかねて、ムーミンの童話シリーズは好きで、よく読み、
ブログや著書にも何度か引用したりしていたが、
アニメはみたことがなかった。
否、子供の頃に見たけど、忘れていた。


私が幼少時に見ていたムーミンアニメは、
原作者にツッコミを入れられたという話を
以前、耳にしていた。
たとえば
スノークのお嬢さんがアニメでは「ノンノン」とよばれていたのだが
「ノン」というのはどこの国でも「ノー(否)」に通じるのだから
そんな否定的な名前をつけてほしくない
と言われたりしたのだそうだ。


こうしたツッコミを受けて、
時代を下って制作された「楽しいムーミン一家」は
ヤンソン姉弟がちゃんと絵や台本を監修した。
ヤンソンの魂の入ったものとなったのだ。
しかし当時、
トーベ・ヤンソン無人島に暮らしており、
そこには電話も何にもない。
なので
台本ができるとそれを弟のラッセにファックスし、
彼はそれをもって、船をこいで無人島に渡って、姉にチェックしてもらい、
また船を漕いでもどってファックスを返して…
みたいなことをやっていたのだそうだ。
すごい(汗


アニメ104話は、原作童話だけでなく、
トーベとラッセの共作であるムーミンコミックスなどからもエピソードをとり、
さらに、アニメオリジナルの話もある。
あと、それなりに改編されている部分がある。
たとえば、「スノークのお嬢さん」は「フローレン」だし
フィリフヨンカにもこどもがいて、教育ママ的な設定だったりする。
でも、原作のストーリーの骨格的な(と、私が思う)部分は
ちゃんと機能していて、
原作ファン特有の「なんかちがう!きいい!」という怒りにも似た違和感は、ほとんどない。
と、私は感じた。


ニンニの話とか、
スナフキンがキレて後悔するエピソードとか、
深く切ないシーンもちゃんと、たくさんおさまっていて、うれしい。
また、まだアニメにCGが多用される前のセル画の世界は、
美しい水彩画を見ているようで、
ムーミン谷の美しい風景にとりこまれ、思わず旅に出たくなる。


展開の早い現代のアニメを見慣れた人にとっては
ちょっとゆっくりすぎるように感じられるかもしれない。
でも、じっくり座って見るのもいいけれど
たとえば、ひとりでなにか細かい用をしている最中に
BGMのように流しておくのもいいように思う。
ゆっくりであるがゆえに、そういう使い方ができる。
空気が、柔らかい雰囲気になる。
和やかな人々のざわめきが少し遠くで聞こえてる、
みたいな雰囲気になる。ような気がする。


セレクションに、テーマを設定するにあたり、
ビクターの久保さんといろいろ相談したのだが
ただ「おもしろいです、きれいです!」といっても、
なんだかわかりにくいし
私が日ごろ、占いの世界で接している、
多くの人が抱えている「悩み」や「苦しみ」からテーマを設定してみたらわかりやすいかも!
ということになった。
実際、ムーミン谷のドラマに描かれることは、
私たちの生活のリアリティに、ひどく「しみこむ」ことばかりなのだ。
ゆえに、子供の時にはその意味が分からなくても
大人になってから「ああ…そういうことか」みたいに
はじめてわかることが多い、ような気がする。
大人になる過程で、私たちはたくさんの悩みや困難にぶつかる。
そうした人生の大岩の前に立って、
一人でうんうん呻ったあとでなければ
とても理解できないようなシーンや台詞が
ムーミンアニメには、星屑のようにちりばめられているのである。
ムーミンたちは人間ではないのだが(妖精的なもの、らしい)、
非常に「人間くさい」。
だから、テーマもあえて
格好つけないでみよう
と思った。



そんなふうにテーマを設定してしまったのだが、
基本的には、ムーミン童話の「王道」とも言うべき、
原作にかなり忠実なエピソードを中心にピックアップしたつもりである。
原作を読んだことのある人なら、
「そうそう!これしってる!」
と、すぐに記憶をひっぱりだしてこられるはずだ。
だから
テーマ設定とか解説はあまり気にしないで
あくまでアニメそのものを楽しんで頂ければ…と思っている。
パッケージもすごくかっこいい。
色がすてき(うっとり



そんなわけなので
みなさま、お楽しみ頂けましたら幸いです!!



しかし・・・ムーミンオーロラカフェでのイベントといい、
http://d.hatena.ne.jp/iyukari/20090314/p1
ムーミンはみょうに、縁があるなあ!