石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

博多。


新幹線の車窓から、夕焼け。

このところしょっちゅう出張する東京とは逆方向なので
なんか新鮮だった。


12日土曜日に、博多で鏡リュウジさんとのトークイベントがあった。
博多は、一昨年、ブックオカで行ってから、1年ちょっとぶりだ。
あのときは熊本でやっとラーメンを食べることができたので
今回は心を改めて、スケジュールの中でどこでラーメンを食べるかを
ちゃんときめて行ってみた。
夜、遅めだったけど前乗りし、
そこから1時間くらい歩いて、一応、屋台じゃないけど中州でラーメン食べたよこれ!!!

煩悩充足。

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イベントの話である。(とんこつラーメンを博多で食べる、というのも私的には一つの立派なイベントなのだが)
鏡さんは定期的に博多でイベントをされている。
私はそこに、ゲスト的に呼んで頂いたようなかたちだった。
贅沢にも、地元のテレビやラジオで活躍されている深町健二郎さんがMCをしてくださった。



しかし、最初、現場はちょっと混乱していた。
なんと、案内ページの住所の番地が、
1-15-11なのに、1-11-11になってしまっていたのである・・・!
ツイッターで私宛に親切な読者の方からご指摘があり、
急いでスタッフに報せたものの、カーナビで来られて迷ってしまった方もいて、
深町さんの華麗な第一声は
「案内ページの住所が間違ってしまっていて申し訳ありません」になってしまった--;)


舞台の上は私の腰より上くらいに座面のある高いスツールであり、
一瞬「倒れたらどうしよう」「どうやって乗るんだろう」と
運動神経ゼロの私は不安になったが
なんとかこれに不器用によじ登って(文字通り「よじ登る」感じだった)、
トークライブは始まった。
座ってしまうと、割と安定感があるものだなと思った。
高いから、皆さんの顔が後ろの方まで、よく見えた。


折しも山羊座新月直後、ムーンボイドである。
そんなことから話がスタートし、1年の星の雰囲気を語った後、
今回のテーマである「夢」のお話に入っていった。


「夢」はホロスコープの世界では、
現代では「12室-ナチュラルサイン魚座-海王星」の世界に属するものとして捉えられることが多いが、
伝統的占星術の世界では、「9室-ナチュラルサイン射手座-木星」の世界に属するとされていた。
9室は「旅、宗教」というテーマを担うが、
これはそもそも、古い時代の旅というのは命がけであり、
宗教行為そのもの、みたいなもんだった、というところに根っこがある。
物見遊山とか観光などの目的で行くには、
「旅」は危険すぎた。
巡礼の旅、礼拝の旅に出るのは、命を的の危険行為である。
旅と宗教は、切っても切れない関係にあったのだ。
ちなみに、命を的にしてでも出かけていく旅には
「ビジネスの旅」もある。
キャラバンの旅、交易の、商隊の旅は、双子座っぽい。


古い時代、夢は個人的なものではなく、
天からのお告げ、「天啓」であった。
現代に近づき、心理学や脳に関する科学が発達してからは、
夢に意味があるとする立場の人々も、夢には意味などないという立場の人々も、
いずれにせよ、夢はどんな意味であっても「個人のもの」と捉えることが普通になった。
しかし、そのような経緯は、
夢を不当に「矮小化」してしまったのではないか、ということを
鏡さんは、ジェイムズ・ヒルマンや西郷信綱「古代人と夢」の一節などを紹介しつつ、解説してくださった。
「古代人は夢を信じていました」ではなく、
仮に、夢を信じるということをする人々を「古代人」と定義する、
というふうに、西郷は古代人の定義を、夢を軸にひっくり返してみせた。
そうなると、僕なんかは、まさに古代人なんですが
と鏡さんが言った。
そういういい方をするならば、私も、
あのとき星と夢のお話を聞きに来てくださっていた、会場の方全員が
古代人の心のかけらを持ち合わせていただろう。


私が「親鸞」のことにちょっと触れたとき、
鏡さんが、「親鸞も、夢の話がありますよね!」と即座に仰った。
そうだ。親鸞の伝承には、重要な夢がいくつかある。
中でも印象的な夢がこれ。
「救世菩薩が、顔容端厳の聖僧の形を示現して、白のう(示偏に内)の袈裟を着けられ、広大の白蓮華に端座して、善信(親鸞聖人)に告命して、「行者よ、過去世の業報によってたとえ女犯しても、わたしが玉のような女性となって犯され、一生のあいだ汝をよく荘厳して、臨終には引導して極楽へ生まれさせよう」と仰せになった。」(法蔵館親鸞聖人伝説集」より)
なまなましい、激しい、美しい、
清浄な青白い光で身体の芯を焼かれるような感触の夢である。
ぼんやりな私はこの夢と、それより前に親鸞が見た「聖徳太子の夢」がごっちゃになって
聖徳太子だったか、観音様だったか、が出てきて…と始めてしまったのだが、
冒頭は、正しくはこの通りである。
この「夢」は、まさに天啓として位置づけられている、「大きな夢」である。
9室の世界から降りてくるような、世界を変えるような夢である。


私たちが日常的に見る夢の中にも、
何でそんな夢を見たのか自分でもよくわかる気がする夢と
そうでなくて、ずっと「なんであんな夢を見たのだろう」と
あとでずっと不思議に思えるような夢とがある。
私たちは自然に、「大きな夢」と「小さな夢」を
心の中で区別できるものなのかもしれない。


「初夢」を、
ユング派心理学のセッションを始める時、
クライアントが最初に語る「初回夢」にかさねて語られたことも
とても興味深かった。


最後、来年2つ来る大きな「彗星」の話をした。
3月のパンスターズ彗星と、11月のアイソン彗星だ。
この2つについては、ちょっと補足があるのだが、
彗星は星座の間をぐんぐん動いていき、太陽の近くで最も大きくなり、
さらに小さくなりつつ移動していく。
だから、「○○座の彗星」みたいには言えない。
イベントで私がピックアップしてご紹介した位置(牡羊座蠍座)は、
春分の日土星・水星の近くに姿を現す日など、
近日点に近づいた彗星がかなり大きさを増していて、
かつ、ホロスコープの上で特徴的な位置にくるタイミング
のものであった。
たとえば、アイソン彗星が一番大きくなるタイミングでは
アンタレスのすぐそば、星占い的には射手座に位置していることになる。
(恒星の星座では蠍座だけど)。



そんなこんなで、
一時間半はあっというまに終わってしまった。
会場いっぱいに詰めて座ってくださった皆様に、
とてもあたたかい笑顔で話を聞いていただけて、
ずっと安心した気持ちでいられた。

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いらしてくださった皆様、
お陰様でとても楽しかったです、ありがとうございました!!


そして、深町さん、スタッフの皆様、ありがとうございました!!

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で、そのあと、
なんと、フグをご馳走になった!
主催のセイントクロスの大塚さんと、鏡さんと、三人で
お刺身と鍋。


ピンぼけだけど

フグ刺し



フグ鍋。

こんなにたくさん…と最初、ひるんだが
あまりにおいしいので
いつのまにか、ぺろっといってしまった。
フグ・・・すてきだ!(感涙


また博多行きたい…こんどはもつ鍋食べるんだ!
と思った(食うことか



もとい、ブックオカのときも思ったけど
なんだか博多は、ほかほかしたイメージの場所だ。
今回、気温は予想に反してやたら寒かったのだが
なんだか、温度がとてもやさしいあたたかいかんじがする場所だなあ、と
その感触をたしかめるような旅だった。


皆様どうもありがとうございました!!


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食事の時、鏡さんから、
一昨年亡くなったルネ・ヴァン・ダールさんのお話を聞いた。


ルネさんから鏡さんに贈られた言葉、
「夢の続きを」。
http://ryuji.tv/shiten/?id=8



夢のつづきを。


「夢」を失ったら
私たちはたぶん
もしかしたらほんとうに
生きていられないのかもしれない。
「生きている」と
思えなくなってしまうのかもしれない。