石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

丸善さん@丸の内オアゾ、サイン会。

時間があべこべだが


帰り道、車窓からとった富士山。

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13日、丸の内オアゾ丸善さんで、
新刊「夢を読む」のサイン会を催して頂いた。


オアゾに来るのは2回目くらいだが
年末、いつもよりもかなり、人通りが多いという。


MOE編集部で担当してもらっている内山さんと一緒に会場に向かった。
地下から入ろうとして、ふと、
東京駅構内の片隅に置かれている自販機が目に止まった。


・・・なんか、黄色い。


よく見ると、
バナナの自販機だった。
1本いくら、2本はいくら、房でいくら、みたいに
ボリュームを選べるらしい。


中国とフィリピンの仲がケンアクになり
バナナがだぶついている、というハナシをちょっと前にどこかで読んだが
その果てが
これか。。。(いや、違うかもしれないけど


内山さんも驚いていて
二人で
「ニーズがあるんですかねえ」
と首をかしげつつ歩いていると
内山さんが
「でも、スタバにもバナナ、おいてあるんですよ!」
と言う。
「え?スタバに?」
「そうです、一本80円なんですよ!」
「そうなの?」
「そうなんです、初めて見たとき、びっくりして、誰が買うんだろう?って思って」
「そうだよねえ…それこそ、ニーズあるのかなあ(汗」
「ですよね、でも、気がついたら自分がバナナ買ってたんですよ!もう悔しくて!」
「え?」
「なんかある日、どうしても無性に食べたくなって」
「買ったんだ!」
「買いました!」
「買ってんじゃん!!」
爆笑。


内山さんは年下とは言え、私とそれほど年は変わらないはずな、
少女のような雰囲気のある、美人の女性である。


この人がおされなスタバでバナナを食べていたのか…
と思ったら


なんか
ちょっと


見てみたい
と思った。



で。
エントランスで、丸善の高頭さんが出迎えてくださった。
目の大きな、色白の華奢な女性であったが
なんとなくパワー感があって
そのせいか思わず、
案内してもらっている道中、名刺を頂く前に、
ネームプレートの名前の読み方を聞いた。


彼女は、打合せの時、そして、終わってから、
私には見えなかった会場の様子を、何度か、教えてくれた。


「本を並べたりしているときも、石井さんの本を買うお客様は
「ちょっと見てイイですか?」とか、声をかけてくださったりして
なんだかとても、雰囲気がいいんです。
いい雰囲気が、そのまわりに、
ふわーっと広がっていくような感じがするんです。
お電話でのお問い合わせも、皆さんとても丁寧で、ご配慮くださって、
いい方ばっかりなんです。
イベントの最中も、皆さんとても丁寧で、トラブルも一切なくて、
ほんとうに、いいイベントになりました」



他のイベントの時にも、
「石井さんのイベントの時は、お客様がすごくよくしてくださる」
というのは
スタッフから何度も聞いていたことだったが
高頭さんから教えてもらったときに、
彼女の言葉の調子や、表現の細やかさから、
ほんとにそれが、貴重なことなんだ、というのが
ひしひしと、伝わってきた。
高頭さんがそういうことに感動してくれた、ということに
私も感動した。
サイン会が終わってから、なんとなく、
彼女に握手してもらった。
サインしているとき、ファンの皆さんに握手してもらってきたのだが、
同じ気持ちで、握手してもらってきた。


私は、サイン会で握手をするようになって、最近、思うのだが
有名な作家さんとか、偉い先生とかの握手と、
私が読者の方とする握手とは
ちょっと違うんだろうなと思っている。
「お互い頑張ろうね」みたいな、
対等に励まし合っているような握手だなあ、と思っている。
高頭さんにもそういう気持ちで
握手してもらった気がする。
このサイン会を作ってくださった意志の熱さや、才能の鋭さが
ひたすら、ありがたく感じられた。
本には、著者の名前が一番大きく載るけれども
本を作るということは、著者の仕事はほんの一部であるように
こうしたイベントもまた、
私の名前がバーンと出ているけれども
作っているのは、彼女らの手なのだ。


サイン会のあと、打ち上げをして頂いたのだが
そのとき、装丁の名久井直子さんが
めっちゃお忙しいのに来てくださって
一緒にお酒を飲んでくださった。
私はめちゃくちゃうれしくて
こんないい機会に酔っ払ってはイカン
と思って
ビールだけで押し通そうと心に決めたのだが
話があまりに面白くて盛り上がっているうちに
着物の帯のせいもあって
数杯のビールで完全にできあがってしまい
あとで反省の嵐だった。 orz


着付けしてくださった方に
「帯がキツイ状態でお酒飲むと、くらーっと回ってしまうから、気をつけて」
といわれていたのに。。。


しかし
少量で酔えて
経済的といえばそうか(前向き



今回のサイン会では
たくさんのお手紙を頂いた。
そのお手紙を一通一通読み終わるたびに
ひやっとする。
様々な、おおきな「思い」のこもったお手紙を読むと
サイン会で、この方に会ったとき、
私はその「気持ち」をちゃんと受けとることができていただろうか、ということである。
肩すかしのようないやな思いをさせなかっただろうか、ということである。


サイン会は、時間の制約や「待つ」ことと切り離せないこともあって、
どうしても、流れ作業みたいになってしまいがちのところがある。
たくさんの方に会おうとすると
どうしても、そういうかたちになってしまう。
でも、わずかな時間でも、
「その方に会った」
というふうに、私が感じていて、そう伝えたいのだということが
ちゃんと伝わったかなあ、と
心配になるのである。
悲しませてしまったのではないか、と
不安になるのである。


でも、今回、
ふと、気がついた。
サイン会の時には、
お客様の方も、けっこう、緊張していらっしゃる方が多い。
あとから、
「あの時は緊張してちゃんと伝えられなかったのですが…」
というふうに、メールをくださる方もある。
つまり
「あの一瞬で、ちゃんと気持ちを態度で伝達できただろうか」
という不安感は
お客様も、私も、平等に抱いているのかもしれないわけだ。
そう思ったら
なんかちょっと面白くて、
わずかに安心した。
お互いに、短い時間のなかで
うわあああ
ってなりながら、全力投球している、と思うと
そこだけキラキラしたあかるい星が弾けているような、
まるで流れ星を見つけているような
そんな感じだなあ、と思った。



折しもふたご座流星群のピークであり
射手座の新月
私たちはみんな、特別な星の時間のなかにいたのだった。

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いらしてくださった皆様、
本当にどうもありがとうございました!


そして、丸善の皆様、白泉社の皆様、
その他関わってくださった皆様方、
ほんとにありがとうございました!