石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

写真展「都会の星」が、本になります。


この11月、本が3冊も出るのだ(予定)。
原稿は昨日全て私の手をはなれた。
今回はもう、いろんな意味で、胃がキリキリ痛い。ううう。
その理由は、2冊には「あとがき」に記されている。乞うご期待(そこか


で、この3冊を、順次ご紹介させていただきたい。
まず、1冊目。



「都会の星」だ。






今年7月、東京・銀座のギャラリーRingCubeで行われた写真展、「都会の星」。
かの有名な「はやぶさ」帰還の写真を撮影した朝日新聞記者、東山正宣氏
「都会で撮影された天体写真」の展覧会だった。

なぜか私がそこに「キャプションを添える」という
不思議な企画がもちあがり、
関係あるのかないのか微妙な短い文章を、写真作品の点数分、提供した。
RingCubeを中心に活動する企画集団ドーナッツの人々が
この展覧会を企画したのだった。


蓋を開けてみたらとても好評で、
「フォトブックはないんですか」というご質問を多数いただき、
スタッフは突貫でフォトブックを制作してくださった。
でも、なにせみんな無料・無償でやっているので、
完全受注生産で、販売価格ほぼイコール印刷費という、
レアなフォトブックとなった。
この写真展をさいごに、ギャラリーRingCube8階は、休館となったのだ。
(9階はやってます。「都会の星」の会場となった8階が、休館。)
販売部数はたしか、200部ほどだったと記憶している。
会期中に販売を終えなければならないので、
注文は早めに打ち切られた。
なので、会場でフォトブックの存在を知っても、
すでに注文が締めきられたあと、という状態が発生した。


そんな折、
洋泉社の編集者、雨宮さんが
「写真集を作りましょう」
と言ってくれた。


かねがね、あちこちで
「写真集は、作っても売れない」
という話を耳にしていたので
「チャレンジャーだなあ」
と思ったのだが
私としては、とても嬉しかった。


というのも、
もとより、写真展はリアルな「場所」でやるので、
遠方にいたり、忙しくて時間があわなかったりする方は、来られない。
ゆえに「見たいのに見られなかった!」という方も
たくさんいらした。
だから、書籍になることはとてもありがたいことだったのである。


書籍化にあたり、文章にけっこう、手を入れた。
さらに、
実は写真の順番が、
執筆時に頂いた資料と、
実際の展覧会の展示とで、かなり違っていたのだ。
私のキャプションは1枚1枚で完結はしているのだが、
そこはかとない連続性を持たせながら書いていたのであった。
展示では、そのシーケンスの部分を感じて頂けない形になっていた。
書籍ではこれを、当初私が想定していた順番に、いわば「復元」して頂いたので
フォトブックをお持ちの皆さんには、
そのあたりの違いをお楽しみ頂けるかもしれない。
あの「はやぶさ」の写真も、収録されることになり、大変うれしかった。
写真展で注文販売したフォトブックよりずっと小さい判型であるが、
美しい本に仕上がった。


書店に並ぶのは11月後半となりそうだ。
で、今月中に、都内某所でサイン会の予定も(2人とも参加)。
(告知解禁になり次第、ここでお知らせします!)

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この写真のキャプションを書いていたのは
震災から1年ちょっと経ったころのことだった。
「震災から1年」
という言葉の中に
私は、星が1年をかけて一周するということと
全く同じ時間というのは二度と巡ってこない、ということとを
同時に思い浮かべていた。
「あれから一年」と言うとき、
私たちの頭上には、一年前と同じ恒星、星座が輝いている。
でも、そこには、同じ「惑星」は、たぶん位置していない。
「時間の矢、時間の輪」
という、地質学者グールドの本のタイトルを
星の流れと「あれから1年」の言葉に重ねていた。



「時間の矢、時間の輪」。
東山氏の写真の中に、それがくっきりと読み取れる気がして、
私は無意識にそのことを
文章の中にたくさん、書き込んでいった気がする。



読者の皆さんにも是非、
時計やカレンダーとはまた違った、
星と、星が刻む「時間」を
本書で味わって頂ければ、と、勝手に願っている。


どうぞおたのしみに!