石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

星をさがす、裏話(というより、一昨年の下半期の裏話だな。。)


Yahoo!コンテンツ「星をさがす」が始まった。
http://special.fortune.yahoo.co.jp/event/yukari_star_may/


今年の年明けに発売された書籍「星をさがす」は、
ある意味「人を動かした」本だ、という感じがする。
というのも、
もうあと2つ、「星をさがす」に呼応したかのように起こった企画があって
近く、また告知できるかな、という状況だからだ。
読まれるだけでなく
これを読んだ人から「こんなことしませんか」と呼ばれる本、という感じだった。


今回のYahoo!コンテンツ「星をさがす」は、
一昨年、下半期占いをYahoo!で作ったときに一緒にお仕事をさせて頂いた、
今はRockMe!という会社で仕事をしてるお2人に
声をかけて頂いて、できあがった。


20代の頃は、なんでも「はじめまして!」で、初めての体験だったけど
30代も半ばを過ぎてみると
「二回目」「三回目」「毎年恒例」みたいに
継続して、あるいは断続的に、おつきあいできる仕事の関係者が増えてくる。
当然、私は「部外者」の部分もあるんだけど
でも、コンテンツを作るという意味においては
一回一回、スポーツの「チーム」のようなものができあがっている、と感じる。
そのときだけは「仲間」みたいな感じになる。
で、それが重なると、なんかこう、「にやっ」と笑いあうみたいな
相互理解的なものが生まれたりする(と勝手に感じている)。


そうなるのはたぶん
やっぱり、苦労があるからなのである。
他人と他人、立場の違う人間同士が集ってなにかするときは
どんな場でもそうだと思うんだけど、
どうしても、摩擦がある。
本を作るときも、こういうデジタルコンテンツを作る時も、
けっこう大変で、ケンカしたりするのだが
本よりもデジタルコンテンツの方が
摩擦が発生しやすい。


というのも
デジタルコンテンツの世界では「占いコンテンツ」というのは
たぶんWebコンテンツビジネスという分野では、歴史が比較的、古い。
そのため、ある程度、規格というか、定石のようなものができあがっている、
というか、一つのビジネス業界としての文化みたいなものができあがっているのだ。

私はそこに、
「ライターです」
とか自称して乱入(?)するものだから
異文化交流みたいなもので
当然、衝突が発生する。


占い師さんは、占いをするのが仕事だ。
文章を書くのは仕事ではない。
ので、Webコンテンツ等の文章は、自分で書く方ももちろんいるけど、
占い師さんが語ったものをライターさんが文章にする、ということもかなり多い。
私はその点、占い師ではない。
文章を書くのが自分の商売だと思っている。
だから、占いの本文は、全部自分で書く。
そのため、たとえば、
ライターさんをたくさんお願いして大ボリュームの占いコンテンツを作る、
というようなことができない。
そも、契約内容の発想からして、根本的に違う。
さらに、「筋トレ」で、週報や年報など、ボリュームのあるものを
普段からタダでだしている。
だから、有料デジタルコンテンツを作るとき、「代金」の考え方に困る。
みんなで集まって作っているコンテンツであり、ビジネスなのだから
ちゃんと回収しなければ、サービス自体、続けて行くことができないわけであるが
私はもともと、「趣味のサイト」から始めてしまっているので
そんな前提のズレが、最終的にやっかいな問題として浮上するのだ。


ほかにもいろいろあるのだが
こういう、いろんな「一般的なありかたとの差」が、
現場ではさまざまな問題として表れてくる。
お互いにガマンしなければならない部分もあるし、
時には長い議論を経て成立する部分もある。


一昨年の下半期占い、
あのときもほんとに大変だった。


一度承諾したコンテンツの内容の一部を、
毛が抜けるほど悩んだ末に、
サービスのリリース寸前で、私がひっくり返してしまったのだ。
そもそも、その件は、
しつこい議論の末に、私がなんとか承諾したことだった。


承諾した後もモヤモヤが残り、一人で考え続けた。
数日間悩んだ末に、
やっぱりどうしてもこのまま進めたらダメだ、
と思うに至り、
新宿駅のホームで、破れかぶれで電話をかけ、
〆切の嵐の中で身動きできない状態の中、
現Rockme!のおふたりに、あろうことか家の近所の喫茶店まで来て頂いて
頭を下げてお願いした。
今思い出しても、胃が痛い。


こういうことは、制作会社、Yahoo!さんなど
何社も噛み合ってやっている。
誰かの一存でなにかを動かすなどということは、
みんなに大迷惑がかかるのである。
まがりなりにも、一度承諾したものを
あとで「やっぱり変えたい」なんて、言語道断、社会人として最低である。
でも、現Rockme!のおふたりは、
私の意図を汲んで下さって、無理を押して、OKしてくれた。
たぶん私よりずっと胃が痛かったはずだ。
諸方を説得しなければならない舞台裏は相当以上に大変だったことと思うが、
おかげで、私の意向は通して頂けた。


あの決断が正しかったのかどうか、
それは、もう一つの選択肢を試してみることはできなかったわけだから
なんともわからない。
そのためにうまくいったのか、
そうしない方がよかったのか、
それは、検証のしようがない。
しかし、とてもたくさんの方に喜んで頂けた下半期占いとなったのは、事実である。


そういうふうに
一緒に苦労をして頂いた方々と
またこうやって一緒に仕事ができるのは
ほんとにありがたいことだ。
私もあれこれ胃が痛い思いをしているが
それより先方から、
かなりだめなやつと思われてるとおもうし、
それはもう
どうしようもないんだけど
「どういうふうにだめなやつなのか」を解って頂いているということが
なんか、安心でもある。
どんなことにこだわるかとか
どんなことはイイカゲンかとか
どういうふうにズルいかとか
どういうふうにわがままかとか
そういうことが解ってもらえていて仕事ができるのは
ありがたい、の一言である。



とはいえ、新しいことをやるときは
いつだって
新しい問題が浮上するわけで
そこはまた、ゼロからぶつかって行かなければならないわけだが
ああいうコンテンツの裏側にも
たくさんの思いが詰まっていることを
なんか
書いておきたかった。
たかが占いコンテンツ、されど占いコンテンツ。
どんなサービスの裏にも、
こんな葛藤や摩擦が山ほど積まれているものだろう。



自分で手作りしてるサイト「筋トレ」は味も素っ気もないのに
書籍やコンテンツは「かわいく、かっこよく、ちょっと変わってる感じで」仕上げて頂いている。
それだけでも、私以外のたくさんの人が関わっている、と、端的にわかる。
今回の「星をさがす」コンテンツも、かなりかわいくなっている。
「天文部分と占い部分をしっかり分けて、見やすく、
会社でお昼休みに男性が見てても恥ずかしくないような感じで」
というふうにお願いしたら、ちゃんとそういうふうにしていただけた。
私一人では絶対できない、スタッフの「手」が生きている。


舞台裏は見えないから舞台裏なんだけど
人間はだれでも、
そういう舞台裏をいろんなかたちで背負っているんだ
というふうに
感じていたいなと思うのだ。