石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

神様と猿


三島のお蕎麦屋さん、蕎麦宗さんからお手紙をもらった。
劇作家の阿藤智恵さんからも、お芝居の案内をもらった。
お二人とも、私が2年ほど前にやった
「インタビューシリーズ」で、インタビュイーになって下さった方だ。
http://d.hatena.ne.jp/iyukari/20071113/p1



不思議なことに、同じくらいのタイミングで届いたそのお手紙には
両方とも
あの記事がきっかけでいらしたお客様や
あの記事がきっかけで出会えた人がいた、
というメッセージが添えられていて、
なんだかとても、うれしかった。



それにお返事を書こうとして、
過去の「インタビューシリーズ」をちょっと読み返した。


そこで、劇作家、あとうちえさんの記事を眺めていて
ふと、面白いことに気がついた。
というか
すっかり忘れていたくだりがあった。




以下、引用。



阿藤さんはかつて、ある夢を見た。
一人のおじいさんが、猿に餌をやっていた。
そのおじいさんが「神様」だということを、阿藤さんは知っていた。
それで、彼女は「神様に聞きたいことを聞かなきゃ!」と意気込んだ。
神様に会えるなんて滅多にないチャンスだ、
せっかく逢えたんだから肝心なことを是非とも、聞いておかなければ。
そう思って、焦りつつも力を込めて聞いたことは、これだった。
「演劇は、ありますか?」





以上、
http://d.hatena.ne.jp/iyukari/20071027/p5
より。



この、神様に「演劇はありますか?」と訊く、という衝撃的な夢のことは
ずっと覚えていたんだけど
最初のくだり、
「一人のおじいさんが猿に餌をやっていた」
という部分のことは
何の気にもとめていなかった。


サルは
「猿まね」「猿回し」「猿楽」
など、
芝居や芸事につらなるイメージを持っている。
猿は人のマネをする。
「演技」は現実の似姿である。
そして、猿もお芝居も、何も生産はしない。
だから阿藤さんは「演劇は、ありますか?」と訊かなければならないほど
切実な疑いを抱いた。


この夢では、そんな「猿」に、「神様」が、
餌をやって養っているのだ。


あとうさんの問いに対する答えは、この夢の冒頭に、
このとおり、ちゃんとあるではないか。



いや、これは私の単なる連想だけど
でも、「神様が猿に餌をやる」に
ストレートパンチを食らったような気がした。
なんであれを書いたとき気がつかなかったんだろう?



あのシリーズは本当に、
手を入れて加筆ガンガンして本にしたくて仕方がなくて
実際、今までも2,3社の出版社さんから打診を頂いたりしたのだが
いまいち話が先に進まず、
宙ぶらりんになっているのだ。
今年こそは!と思うんだけど
どうだろう。。


蕎麦宗さんのお手紙にもあったのだが、
あれから時間がたって、
今皆さんがどんな気分でいらっしゃるのかを
もう一度聞きに行ってみたい気がしている。


それをみんなもりっともりあげて、
なんとかまとめられないかなあ!





非生産という点では私のやってることはまさにその通りだ、
神様はなぜ猿に餌をやるのか
そのことはたぶんまだ、猿たる人間はわかってないんだろう。


もし、ほんとうに神様が猿に餌をやっているのだとしたら。



その光景は私たちを説得しないまま、強烈に弁護する。
それを信じる手掛かりがないまま憧れる、
仏教徒がクリスチャンの教会で手を握り合わせているような感じで日々
わけもわからずこうしてものを書いてるのだ。
猿に餌をやる神の動機の向こう側に目をつぶってそれを投げつけるみたいに。