石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

写真



先日「お知らせ」でご紹介した、
「写真詩集」の表紙。
(ミスバージョンのご指摘ありがとうございました、最終版はなおってました^^;)
piebooks刊、6月10日発売。



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写真集や画集は好きで
折に触れて、買うんだけど
こういうふうに
写真に文章がついているものって
自分で買うときには
あまり好きではなかったりする(爆


画像だけでいいじゃん!
と思ってしまうのだ。
字、うざい!
と。


没入する気分に茶々を入れられてるような感じというか、
なにかこう、じゃまなのだ。
静かにその世界にあそんでいたいのに、
写真の中から自分の言葉とかイメージを引き出したいのに
それを、横からゴチャゴチャいわれてる感じで
むっ
とする。


大好きな本の「解説」ページなんかも
その本があまりにも好きだったりすると
破り捨ててしまったりする(どかーん


つまり
いい作品だなあと思ったときは
自分でそれに言葉を書いたり、解説したりしたいわけだ。
それをすでに自分じゃない人間がやっていて
それは自分の感性とは当然違った内容なわけで


ええい、うるさいわ!


となる。


今回のお話を頂いたときも
最初は
「わーい、書く書く! そうゆうことするのだいすきだ!」
と思ったんだけど
ふと
読み手(というか、写真集を買う人だから・・・なんて言うんだろう)の気持ちを想像し


私だったら
そんなの他人にされちゃうのは
いやかも(爆


と思ったりしたのだった。



ふ。




野寺さんのファンの方には多分
「この字、うざい」
と思う人が
たくさんいるにちがいない


と思うと


背筋が寒くなる   orz


今から心の中で
スミマセン

謝っている自分がいる(とほほ



ただ
この「写真詩集」のシリーズは
もう何冊も続いていて
その写真によって「伝えたいこと」が
もともと、シリーズとして、ハッキリあるのだった。


だから
それをだれかが文字に置き換えることが
シリーズのコンセプトとして
「必要」なのだった。



自分の作品を追求するというよりもまずそこに注力し
それを多少なりとも達成できたのかどうかは・・・



自分では


自信、ナシ(きっぱり





私は、写真作品というものが、好きだ。
ここではないどこかに、一瞬でいける。
手の中に残らない瞬間を切り取って、
時間の中で静止することができる。


でも、写真って、
それを見るには、意志が必要、であるらしい。
その中に何かを見ようとする積極的な意志が必要なのだ。
それは
最初から意味が仕込まれているテキストとか
からだが勝手に反応する音楽とかとは
まるでちがう。
見よう、その中に何かを探り当てよう、という明解な矢印が
自分から写真の方につきたたなければならない。


この「矢を放つこと」のハードルが、
写真をどこか、よそよそしいものにする。
マンガや音楽CDを買う人数ほどには
写真集を買う人は、多くない。


写真は、絵や文章や音楽と違って
こちらから話しかけないと
応えてくれない。
こっちからほんのひとことふたこと話しかけただけで
向こうから圧倒的な量のハナシをどかーっとしてくれるんだけど
でも
そのいちばんの最初の最初は、
自分から話しかけないと、
写真は沈黙したままなのだ。



だから
そこに言葉が添えられていると
手掛かり足がかりになるんです、と
ピエブックスの、この本の担当編集者、Tさんが教えてくれた。


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東京写真美術館でやっている
プレス・カメラマン・ストーリー
という展覧会にこないだ、行ってきた。
http://www.syabi.com/details/press.html


開高健の「ベトナム戦記」に収録された、
秋元啓一カメラマンの写真が展示されているのを知ったからだ。
文中、開高は彼を「秋元キャパ」と呼ぶ。
2人でベトナム戦争を取材し、激しい戦闘をくぐりぬけて、
文字通り、九死に一生を得て生還した。


写真は、
戦中の、銃殺刑の一部始終を写していた。


そのうち数枚は、「ベトナム戦記」でよく知っていたが、
その前後のコマが埋まっていて、
しばらくその前から動けずにいた。


写真の展示の手前に、
ベトナム戦記」の頁が開かれてケースに入っていた。
私はよく知っているそのページを眺めて、
これを何度読んだだろう、と思った。
暗記するほど読んでいて、
その写真を見て、
文字と写真が立体化し、更に1つの時間を生成した。
人間が生きて生活する時間はまっすぐに進むが
こういう、文字と写真によって起ち上がる時間は、
それとは全く別の時間だ。
時間が空間のように奥行きを持っていて
指の間から流れ去ってしまわずに
その時間にくまなく五感を浸すことができる。
見たこともない時空を、
現代の私がどういうわけか、少しだけ、生きることができる。


そんなにも優れた仕事も、世の中には存在する。


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あんなスゴイ仕事も世の中にはあるのだ
とおもうと
もう何もやる気がしなくなるというか
自分なんかもう早めに死んで早く生まれ変わりたい
と思ったりするのだが


まあ
しょうがない


虫けらにも虫けらなりの一生ってもんがあるのさ(涙



というわけで
全然自分の参加した本の宣伝にはなってない
どころか
営業妨害
な感じもありますが



「いつか、晴れる日」
写真はとてもきれいです。
どうぞよろしくお願いいたします!