石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

満月


飛行機の中から
ほんものの天の川を見たことがある。


子供の頃何度か、空気のきれいな田舎で
あれが天の川だよ、見えるだろ?
って父親に聞かれる度に、
うん、みえる、すごい、あれが天の川なんだ! なんて
ちゃんとみているつもりだったけど、そうじゃなかった。
ほんとはずっと「見えるフリ」してたんだ、
うっすらと白い部分があるような「気がした」だけだった、
天の川を見せて驚かせたいと思ってる父親の期待に応えて
見える
って言ってただけだったんだ。
だけどそれは完全にウソってわけでもなくて
実際、そう思いこめば不思議と、ほんとにそう見えてくるんだ。
見えたいと思ったら見える。
そんな気がするし
そういう記憶が残る。


でも本物は本当に白いんだ、
川みたい、ミルクみたい、と昔の人は考えたわけだけど
なるほど確かにそうだよと思えた。
こんなにハッキリと白く流れてる光景があるなんて想像もつかなかった、
宇宙を写した写真はみたことあるけど
それは非日常的すぎて「絵」と大差なく感じられる。
写真や絵じゃなくて、
まさに自分の目でそれを今見てるということがむやみに衝撃的で
ずっと子供みたいに窓に張り付いていた。
窓はうっすら曇って、少し汚れていて、私は眼鏡をかけていて、
ノイズはすごく多かったんだけど、
でもそこに確かにあるのが見えていた。
明らかに白いんだ、雲もないのに
本物の天の川だよ、初めて見た! って
口から出そうになったけど、一人だったから黙っていた。


かつて天の川が見えないのに見えたつもりだったのは
本当は少し辛かったのかもしれない。
でも、もう天の川を見たことがあると言える。


月の光も、心の色も、
わかったフリじゃなく
いつか、そんなふうに思えるように。



昨日は満月だったから、
月に祈ったりした。


月に祈るのは占いとかなんとかじゃない。
古来連綿とみんな人間は月や星にいろんなことを祈ってきたんだし
大事な人のことや自分の夢のことを
彼方の月を見ながら無言で話したり約束したり頼んだりするのは
多分それは
花を見てそれをきれいだなとおもったり
猫がかわいくておもわず撫でちゃったりするのと同じだと思うんだ。