石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

ラブレター。


3月末に出る新しい本の、見本。
もう少し色が変わるけれど、雰囲気はこんな感じ。






ちなみに、中は真っ白である。




これは、装丁を最終的にチェックするための「束見本」というやつで、
実際に売っている本みたいな様子をつくってあるのだ。
昨日、編集者の齋藤さんから、無事校了の知らせがあった。
だからいま印刷所で刷られている最中というわけだ。



この本は、なにをかくそう
主に皆様が今ごらんになっているこの
「石井NP日記」
の記事を改稿して収録した、いわばベスト版なのである。


つまり
星占いじゃない本
だ。


たしか昨年の晩秋頃(だったと思う)、
幻冬舎コミックスの齋藤さんと2008年の下半期占い(今執筆中)や手帳の相談をしているとき
「石井さんは何か他に出したいものとかありますか」
というハナシになったので
思い切って
「占いじゃないし、絶対売れない自信マンマンだけど、自費でも作りたいのがある」
と切り出したのが、
この「石井NP日記」の書籍化の話だった。


結果
いや、売れそうな理由というか条件が、ぜんぜんなにもないんだが・・・・・
と完全に悲観していた私としては拍子抜けするほど
すぱっとゴーサインを頂いた。
私の「占いじゃない文章」を、評価して頂いたのだ。
うれしかった。



その後、製作の詳細は
本が出てきた頃にまた、書こうと思う。






「文章を書く仕事をするひとになる」
というのはほんの子供の頃からの目標で、
それ以外にやりたいことってあまりなかった。
(かっこつけて「なりたいもの」というのはコロコロかわってたけど)
なにを見ても、どこに行っても、なにをしてても、誰としゃべってても、
それをどうテキストに変換できるか
テキストというファインダーでどう切り取るか
が常に頭の中にある状態が
いつ頃始まったのか、まったくわからない。



「占い」は、
私のなかでは最も使える能力である文章力を使える
というところからスタートしていて
占い師をめざそう、と思ったことは一度もないし、
自分を占い師だと思ったことも、また、一度もない。
だが、占いはおもしろい。
その占いを使って様々な人に出会い、お話を聞き、ときにコミットできてきたことも
私にとってはすごくいいことだった。
私は、人と関わることがすごく不器用で、
そのため、人付き合いが子供の頃から何となくできにくかった。
でも、占いをするようになってから、たくさんの人に出会った。
そこで発見したのは、
私は「個人」にすごく、強い興味と関心を抱いていて
どうもそこからしか、文章が書けないのではないだろうか、という仮説である。
自然に人を観察しながら古今の書物を研究してものを書く「作家」とは
私は少し違うような気がする。
誰かとの1対1の対話の中で自分のボロさを常に意識しながらそこで受けた衝撃や痛みなんかを書いているのが
私の文章であるような気がするのだ。
で、このことを教えてくれたのは、まさに、
占いというメディアだった。


でも私は、ずっと
読み手が、私の文章ではなく「占い」を読んでいる
ということを知っていた。
私は、占いという「あなたはこうなりますね」という現場でしか
勝負をしてこなかった。
「あなたは」といわれれば、みんな読みたい。
それは、小説や詩を読みたい気持ちとは少し違う。
多少文章がボロくても、読みにくくても、おもしろくなくても
「明日、自分はどうなるのか」
という興味には勝てない。
私の文章は、占いだから読んでもらえているのであって、占いから外れれば
だれも欲してはいないのだ
ということが、私の中でずっとひっかかっていた。



この本で
私はそこから、一歩出ることになった。


「石井NP日記」
を読んで下さった方々からしばしば言われるのは
コメントの多さである。
皆さんが真剣に、たくさんのコメントを下さる。
時には疑問を呈するものや、反論も多い。
さらに、皆さんの目には触れないけれど、
直接私にメールでご意見やご感想を下さる方もある。
ブログってでも、そんなものだとおもっていた。
みんな、公開している人はそうなのだろう、と。


でもあるとき、気づいたのだ、
いろんな編集者の方などにいわれるのだが、
ウチは、「コメントがすごく多い」のだ。
そしてさらに「コメントが、深くて濃い」のだ。
つまり、その方にとって大事なお話をして頂いているのだ。
全く自覚がなかった。


コメントをもらうと、とてもうれしい。
コメントがないと、どうしよう、と思う。
以前は全部レスをしていたけど
忙しさをイイワケに、レスをしなくなってしまった。
それでも、ご意見を下さる方がある。
このことが私に「書かせて」いる。


以前は週報を更新する時も実は、そうだったのだ。
かつては週報を更新すると、かならず掲示板が動いて、メールが何通か来た。
反応があったのだ。
でも、今は、それはない。
それがどういうことなのか、私には何となく解る。
私のそれへの反応がうすいから、読み手も反応してくれなくなったということ。
メールを出しても掲示板に書き込んでも、私がレスできなくなったせいで
誰もなにも言ってくれなくなったのだ。
そしてもうひとつ、私の週報のクオリティが
多分、少し下がっている、ということだ。


「石井NP日記」は
やむにやまれず書いている。
どんなに忙しい時でも書いてしまうことがある。
他のことを棚に上げて書いているので
私の仕事を待っている人は、むかっと来ることもあるだろうと思う。
でも、どうしても書かずにいられないし
推敲もかなりする。
1回日記を書くと、何度も何度も更新する。
私が今出せる、一番いい記事はここにある。


一方、「占い」の記事については
おかしな状態になっていた。
2,3年ほど前からずっと、
絞り出すように書くのだが、なかなか出てこないのだ。
最初は一時的なスランプだろうと思っていたんだけど
そのスランプは、徐々に慢性化していった。


去年の9月、はっと気づいた。
私は、占いを、書きすぎてるのだ。
週報を毎週2本ずつ書き(一時は3本書いていた)
月報を毎月3本ずつ書き、
年間占いを毎年雑誌の特集なども含め2,3本書き、
下半期を書き、手帳の「全体の空模様」を書き、
ほしゆびわシリーズで個人のホロスコープをいくつも読み、
テンポラリの仕事も基本的にはみんな受けていて、
とにかく毎日なにかしら占いを書いていたわけだ。


折しも土星の移動や火星の蟹座入りや食がかさなった去年の秋、
このことがぽんと腑に落ちた。
「このままいったら、疲れ切って、いつか占いもなにもかも、全ての品質が落ちる」
ということが、リクツじゃなくて身体でわかった。
忘れもしない、会社に行く途中、霊岸橋の上で、電撃的にそう思った。
怖かった。

そこで。
どんな方法があるか、いろいろ考えて、
連載の仕事を大幅に整理し
ひとまず、4月から6月いっぱいまで、3ヶ月間休むことに決めた。

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ほしゆびわシリーズの「占いバージョン」はすでに受付を終了した(お申し込み下さった皆様には、ただいまものすごくお待ち頂いております、すみません--;)。
cobsキャリアの連載も終了。
ママブログでの月報も終了。
ドワンゴの「恋愛一番星」も、今月で終了する。
マイロハスの月報も、7月に再開するまで3ヶ月間休載する。
携帯サイト「星読み」の週報は3ヶ月間の代打をたてていただき、
月間占いだけ短いものを前倒しで納品する。
あと、京王電鉄のフリーペーパー「あいぼりー」では隔月占いを
これも、前倒しで納品する。
レクチャーなどのイベントも、6月いっぱいまでお休みする。7月からまた再開する。



「筋トレ」の週報(12星座分け)だけは、この3ヶ月間も、続けることにした。
ただし、今までみたいに金曜日の夕方までに更新、ではなく
おおまかに週末更新、とすることに決めた。
つまり、元通りにする。


下半期占い「星栞」は現在執筆中で三月中に脱稿できるので、5月末ごろ出る。
手帳も秋口には出る予定だ。


これだけの整理を、年末年始をかけて
いろいろな方に多大なるご迷惑をおかけしながら、すすめた。
私自身も、この整理で、メインの定常収入源を失ってみごとに素寒貧になる。
8年前と似たような状態になるわけだ。



このタイミングで、
星占いではない本が出るのは、
完全に偶然なんだけど、
なんだかとても不思議な気がするし、
怖いような気もする。
「この先」についての考え方が
この本の売れ行きで決まってしまってもおかしくない。
誰も興味を持たないかもしれないし、大失敗に終わる可能性もある(決して低くないと私は思う。
(と書いたら編集者さんに「出版社は自信がない本なんか出しません」と怒られた(爆)


でも私はこれ、出したかったんだ。
だからもし失敗しても、
後悔はしないとおもう(いや、そうなったら一緒にがんばって下さった方々にすごく申し訳ないんだけど--;)。
この本はフツウのエッセイとは違う。
読み手に1対1で反応をもらい、その反応でまた、考えながら書いてきた、
いわば、お手紙をまとめた、「書簡集」みたいな本だ。
ひとりごとだけど、そのヒトリゴトを聴いてくれる人がいるのといないのとでは、違う。
ここの日記だけじゃなくて
mixiの日記も少し入っている。
そこでもやっぱり、
「声」があって、そこで書いていた。


私は、なんといっていいかわからないし
どう恩返しできるのかわからないけれど
読み手に書かせてもらってきている
というのは
ほんとにそれしかなくて、
この数年、そのことだけで生きてきたような気さえ、する。
だから、月報など、皆様が楽しみにして下さっているコンテンツを全部切っていくのは
ほんとに申し訳なくて、裏切るような気持ちがする。


でも私は自分で思うんだけれど
占いでも、他の文章でも
もっといいもの書かなきゃいけないし
がんばればそうできるような気がするのだ。
だから、ここで一旦、ギアチェンジすることもやっぱり
がんばる
ことの一つ、だと思う。
占いの連載は一時的にストップしても、
そのあいだ、書くこと自体は止まらないだろうとおもう。
やろうとしていることは山ほどある。


これで遠ざかってしまう読者もいるだろうし、
私の文章や占いを忘れてしまう読者もいるかもしれない。
でも、もし、ちゃんと思うように自分を鍛えて
もっといいものが書けるようになればきっと
いつか思い出してもらえるかもしれない。


とはいえ、今月いっぱいはまだまだ、星占い、書く予定だ。
私にも底力みたいなものはある(と思う)し、
自分でもいい加減なつまんないものは絶対出したくない。
今回の下半期は、ちょっとおもしろいコンテンツをまた、考えてみたし
楽しんで頂けるものを精一杯、作っている最中で
産みの苦しみはあるけど、やっぱり私の好きな「書くこと」だ。


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そんなわけなので、申し訳ないことおびただしいのですが
来月から3ヶ月、占いをお休みします。(といっても筋トレ週報だけは続けます)
月報他、楽しみにして下さっていた皆様、
ほんとうにごめんなさい!!m(--)m
今後さらにパワーアップして行きたいと思っています、どうかお見捨てなきよう、
お願い申し上げます!!!!