石井ゆかり@筋トレのブログです。
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写真展

世界報道写真展2007。
http://www.syabi.com/details/worldpress2007.html


これを、見に行ってきた。




会場の東京都写真美術館ではほかにも2つ、写真展が同時開催されていた。
ひとつは昭和の写真展、みたいなので
もうひとつは、なにかファッション関係の写真展だった。
受付では、チケットは、バラでも3つセットでも買えると言われた。
なんとか3つとも見終われそうな時間だったので、セットで買った。


それで、最初に目的のこの写真展を見た。
数十分後、会場を出たとき、
もう他の情報をこれ以上頭に入れる余力がなくなっていた。
頭も心もいっぱいいっぱいで、
ミュージアムショップで図録を買って、
隣に並んでいた「百年の愚行」という本も買って、
そのまま美術館をあとにした。
帰って、近所の居酒屋に入って、そこで図録をずっと見ていた。
ただひたすら、見た。


理解することもどうすることもできないのはわかってるのだ。
だから頭からどぽんとそこに飛び込むみたいにただひたすら
ほかのノイズなんか何も入ってこないように、見るしかない。
自分の襟首をつかんでそれらの画像のなかに溺らすみたいに見ていたかった。




残りのチケットが期間中は使えるらしいので
近々もう一度あそこに行くと思う。
で、もし会期中だったら多分、
もう一度チケットを買って、あの写真展を見てしまうに違いない。


この写真展は、
オランダの非営利団体世界報道写真財団が毎年主催するコンテストの受賞作を集めたものだ。
本国での開催場所は、教会の中だったそうだ。
いかにもふさわしい場所だと思った。
大賞受賞者、スペンサー・ブラットのコメントで印象的だったのが以下。


レバノンの取材では、苦痛なときもありました。
 何がメディア用の演出で、何が本物かについて確信できなかったからです。
 中東は信じられないほどメディアを利用するコツをつかんでいます。
 映像の持つ力を、誰よりもよく知っています。
 私もほかのジャーナリストも、何が本当に起こっていることなのか疑問に思うことが
 何度もありました。
 この受賞作品について最も誇りに思うのは、
 2006年の激動の夏のベイルートの、真実の一瞬を映し出していることです。」
 (2007年世界報道写真展 図録 より)



この人が使う「真実」という言葉は
原文では「valid」だ。
「本物」はauthentic、
「何が本当に起こっていることなのか」はwhat was actually going on。
「ほんとうか、ほんとじゃないか」が
彼らの現場では、ものすごくあいまいで、複雑で、難しいのだ。