石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

きれいだね

っていわれなくても
わたしちっともさびしくないし
いつもなみだでいきてるほど
よわくもないし
つよくもないの


って
スプーンおばさん
の歌です(けっこう好き




ほめことば
というのは
けっこう少ない。
相手のことを穴があくほど見つめていたいと思っても
「キレイですね」
だとか
「カワイイ」
だとか言ったところで
この熱い気持ち(?)は
つたわらない。
まあ
単なる社交辞令かリップサービスと思われるのがオチである。


エリック・ホッファー
「波止場日記」
という本があって
私はそれがとても好きで
もう引用したいテキストが
これでもかこれでもか
なのだが
その中にこういう下りがある。


「グリーンの花びんにさした一束のぶどう色のヒヤシンスがテーブルにかざってある。
月曜からかざってあるのだが、まだ新鮮で美しい。
夕方いっぱい、このグリーンとブルーの調和の美しさを意識していた。
私に画がかけたら、この絵をなんどもなんども描いただろう。」


こんなにうつくしいセンテンスにはめったにおめにかかれない。
頭の中に、どんな絵よりも美しいヒヤシンスが咲く。
いっさいの脂肪分をそぎ落としたような、非常に端的な表現なのに
読み手の心に この世にありえないほどの美しい花が咲く。


こんな文章を
一生のうちに1度でも書けたら
直後に死んでもイイ。


私に絵が描けたら
貴方の絵を何度も何度も描いただろう
と思えるような人に出会っても
私は絵は描けないから
幾重にも言葉を重ねるしかないのだが
ホッファーのそのテキストのような威力にはやはり
遠く及ばない。


でも 私にそんな言葉の力が無くとも
きっといつか伝わって欲しい
私がなにをその人の中に見いだして
そのたぐいまれなる輝きにどのくらい感動したのかということを
なんとかして伝えたいと思うのだ
それが伝わることに
何かの価値や意味があるのかどうかは
まったく定かでないのだけれども。