石井ゆかり@筋トレのブログです。
『星読み』もよろしく!

手応え

http://blog.goo.ne.jp/hwj-takahashi/
Wiredのメルマガに紹介されていたので見に行ったブログ。
有名なスタイリストさんなのだそうだ。


たくさんの経験を通して得た、キラキラしたトピックが
淡々と、でも生き生きと書かれていて、
とても印象的だ。
素敵な人なんだろうなーと心から思える。
見聞きした出来事や出会った人が、
決めつけではない形で心やアタマの中にきちんきちんと据え置かれていて
それがふっ、ふっ、と連携していく感じがする。
その連携のしかたが、知的でナチュラルなのだ。
だから、あれこれゴリゴリ「感じたこと」を表現しなくても
その感触が、空気みたいにこっちに伝わってきて
ただひたすら
うらやましいなあ、とおもえる。
その文体も、その生きてきた道筋も。


このたしかさというか、事物が心や頭の中に置かれていく「手応え」が、
私が羨ましいな、とひたすらに思ってしまうものの代表だ。
私は、何か出来事を見たり聞いたりしても
据え置かれないで、頭や心のなかにそれが
クラゲのように、アメーバのように、
よりどころなく漂ってしまうのだ。
それらは常に、他の事物と出会うと
相対的にでっかくなったり小さくなったりするのだけど
そのことに必然性もなければ
安定性もない。
これが
「水と風メインの出生図」

なせるワザ

逃げてみる(自爆

私にはどんどん、自分の方に逃げていくクセがある。
上記紹介ブログのオーナー、高橋さんの文章の中には
外へ外へと広がっていって
そこからひもを自分のコアに結びつけていく感じがある。
自分の方に逃げていくと
世界はどんどん閉じていくのだろう。
時々それが怖くて、無理矢理外に出ようともがくけど
でも生来の臆病がたたっているのだろう
すぐにまた、もとの逃げ込みモードに走る。

「もっと強くなれば、もっとイイ文章が書ける」
とは
大学時代に亡くした友人の、私への最後の言葉だ。
そのときは
「強くなる」
ってどういうことなのか、解らなかった。
でも、あれから何年も経って、就職したり仕事をしたり、恋愛したり失敗したりしているうち
自分の「弱さ」の部分にどんどん遭遇して
そこから
「強さ」
の意味が、だんだん、解ってきたような気がする。

なにしろそれは私からはものすごく遠い。
遠すぎて、ちょっと苦しくなる。


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EU憲法、フランスが否決。
弱い部分を飲み込むと、全体が弱くなる。
某所でもついコメントしてしまったが
東西ドイツの統一のときの記憶がまだ新しいヨーロッパにとって
新たな経済格差を内部に抱え込むことは、恐怖をもって感じられるんだろうな、と想像した。
でもそれ以上に、もしかしたら
他者と融合することを拒むのは、人体同様なのかもな。
意識の上でやれることとそうでないことが、明確にある。
国境線を古来、云々して
国民性や民族の正当性を声高に叫ばなければアイデンティティが危ぶまれたヨーロッパ。
その「守るための叫び」は、外に向かうと同時に、
シュプレヒコールする自分たちの身体の中にも入ってくる。
これはナチスドイツの土壌でもあったのかも、と思ったりする。

「事物が人間の役割を演じ、人間が事物の役割を演じる。これこそ悪の根元である。」
 ー シモーヌ・ヴェイユ